ランバイク 国内外大会で好成績 富里の3きょうだい大活躍 長男・凛星君「競技知って」

富里市に住む3歳から小学4年生の3きょうだいが、「ランバイク」の全国大会や世界大会で優勝するなど活躍している。長男で市立富里第一小学校4年の山村凛星君(9)ら親子5人が市役所を訪れ、五十嵐博文市長に結果を報告した。凛星君は10月に新しい年代別クラスの大会に挑戦する予定で「優勝する活躍をしてランバイクを多くの人に知ってもらいたい」と意気込む。
ランバイクはペダルのない小型の自転車に乗り、足で地面を蹴って走行し、コーナーがある数百メートルのコースで順位を争う競技。歩けるようになった幼児から小学生を中心に大会に出場し、中学生以降に自転車BMXや陸上競技に転向する選手も多いという。
凛星君は1歳でランバイクを遊び始め、2歳で大会に初出場。各年代クラスで好成績を残した。今年1~4月にあった主要大会「RCS全日本ランバイク選手権大会」の7、8歳クラスで3連覇を果たした。
ランバイクの魅力を凛星君は「抜かされないようにみんなと競って勝てた時がとてもうれしい」と力を込める。専門コーチが少ないため、自動車整備士の父、直人さん(34)と中学時代に陸上の全国大会に出場した母、絵梨華さん(33)が指導しており、家族のレジャーとしても楽しめているという。
長女で小学1年の潤葉さん(7)は、8月に県内で開催された大会で準優勝した。女子小学生の競技人口が少ない中で同年代を引っ張る存在だ。競技を始めて約2年の次女、麗華ちゃん(3)はRCS大会で3連覇し、5月に大阪府であった世界大会も制した。
絵梨華さんは「いつもは無邪気な子どもたちが試合になると一気に集中してたくましさを感じる」。毎週のように全国各地の試合先に向けて車を長距離運転する直人さんは「子どもたちが楽しんでいるので(運転は)全然苦にならない。ランバイクを通じてがむしゃらに頑張ることを学んでくれたら」と願った。