飛行中に旅客機のドアを開けようとした男性が逮捕 「神は最も偉大なり」叫びながら

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飛行機は安全な乗り物と言われているが、万が一の事故が発生した場合には、数百人規模の犠牲者が出てしまう。
そのため日々の機体整備、セキュリティ対策や安全の点検を各人がしっかりと行っているが、この度あわやという恐ろしい事件が飛行中の旅客機内で発生していたことを、アメリカの『NEW YORK POST』やイギリスの『The Sun』が報じた。
事件は今月4日、ハンガリーの格安航空『ウィズ・エアー』の旅客機で、イスラエルからイギリスのロンドンに向け、順調に飛行していた中で発生した。
突然1人の男が立ち上がり、機内のドアの前に立つと「アッラーフ・アクバル(神は最も偉大なり)!」と叫び、ドアを開けようとした。45歳の乗客、ヴィクター・トロボローニさんが男をタックルし、さらにヘッドロックで床に倒したという。
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その後、客室乗務員らが男を取り押さえ、プラスチック製の結束バンドで拘束。これで事なきを得たが、乗客たちはセルビアのベオグラードに緊急着陸することを余儀なくされた。
ロンドンに暮らす、病気の母親に会いに行く予定だったヴィクターさんは、メディアに「正直、二度と母に会えないかもしれないとも思った。恐怖でいっぱいでした」と当時の心境を明かしている。
勇敢に立ち向かったヴィクターさんについて、SNSでは「ヒーロー」と称える声があがっている。
ウィズ・エアーもこの事件に対する声明を発表。「乗客の皆さまと乗務員たちの安全とセキュリティは会社の最優先事項です」と述べた。
他の乗客たちはロンドン行きの各社のフライトに順次振り分けられたといい、「予期せぬ事態により、皆さまにご迷惑をおかけしたことを遺憾に思っております」と謝罪している。
また乗客らの証言によると、男は事件を起こす前からコックピットと後方を行ったり来たりしていたそうで、アクションを起こしやすい場所を探していたのではないかと考えられている。
容疑者の男の名前や動機は明らかになっておらず、テロ組織に関与していたかについても、現在当局が調査中だ。