井手隊長の700円以下で旨いラーメンが食べたい!! 第71回 文化街での夜を彩る老舗「久留米屋ラーメン」が誇る昭和の香り漂う骨感じんわり豚骨ラーメンが最高!

「旨くて、安いラーメンが食べたい」。1杯1,000円を超える高級ラーメンも多いが、手軽で・旨くて・さらに安くラーメンが食べられるのなら最高だ。全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライター・井手隊長が、旨くて安いアンダー700円のラーメンを紹介する。

今回は、福岡県久留米市の「久留米屋ラーメン」だ。

福岡県久留米市。
九州の豚骨ラーメンのルーツの地ともしても知られ、元祖九州ラーメンとも言われている。老舗の「南京千両」をはじめ、久留米の名店が他県にも大きな影響を与えている。

JR久留米駅と西鉄久留米駅のちょうど間ぐらいにある「文化街」は久留米市随一の歓楽街として知られ、飲食店やスナックが深夜まで営業する眠らない街である。
今回はこの文化街で元気に営業する老舗「久留米屋ラーメン」をご紹介したい。

えびす橋交差点からすぐ、大通りから少し入ると一気に昭和の香りが漂う。
「久留米屋ラーメン」は1973年創業。暖簾をくぐると超雰囲気のある老舗だ。20時半頃にオープンし、翌3時頃まで営業している。

常連さんが瓶ビールを飲みながらおでんをつついている。目の前の鍋でおでんを作っているのが実にそそる。
店主さんと女性が二人で切り盛り。

「ラーメン」は680円。
具はチャーシュー、キクラゲ、茹で卵、青ネギ、ノリ。麺は中細ストレート。

豚骨の白濁乳化系のスープだが、骨感をじんわりと感じるあっさり系。
久留米ラーメンというとこってり濃厚なイメージも強いが、老舗だと結構このパターンも多い。
味玉ではなく、茹で卵がの乗っているところまたも老舗っぽくてそそる。

このローカル感。たまらない。
このローカル感だけは他の場所でやろうとしてもどうにも再現できない老舗の特権だ。
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りいただきたい。

久留米屋ラーメン
福岡県久留米市日吉町15-6

井手隊長 いでたいちょう 全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライター。東洋経済オンライン、AERA dot.などでの連載のほか、テレビ番組出演・監修、コンテスト審査員、イベントMCなどで活躍中。 自身のインターネット番組、ブログ、Twitter、Facebookなどでも定期的にラーメン情報を発信。ミュージシャンとして、サザンオールスターズのトリビュートバンド「井手隊長バンド」や、昭和歌謡・オールディーズユニット「フカイデカフェ」でも活動。 ブログ:「隊長日誌(ラーメンミュージシャン井手隊長の日記)」 YouTube:「ラーメンミュージシャン井手隊長の 今3時?そうねだいたいね」 YouTube:「ラーメンが『10倍』旨くなる動画 【DON BURI】」 この著者の記事一覧はこちら