飛び降り自殺を試みた男性と手錠でつながった警察官 必死に励まし救助に成功

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自殺を試みようとした男性と自分の手首を手錠でつなぎ、落ちないように支えた警察官。救出成功までの経緯を、『AsiaOne』など海外のメディアが伝えた。
8月23日の午前6時頃、中国・湖北省で暮らすチェンさんという男性が、ふさぎ込んだ様子で外出。そのまま連絡が取れなくなったため、心配した家族が通報し捜してほしいと伝えた。
「自殺したい」と思いつめていたチェンさんは、とある住居ビルの屋上へ。そこから身を乗り出した瞬間に怖くなり、ビルの端にかけた両手をどうしても離すことができなかった。
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ビルからぶら下がるチェンさんを、警察官のリ・ヤンソンさんと同僚が発見。驚いたリさんはチェンさんと自分の手首を手錠でつなぎ、しっかりと固定した。
そのままの状態で、リさんの同僚もチェンさんの腕を持ち引っ張り上げようと力を尽くした。この時リさんはチェンさんが慌てないよう励まし、「しっかり僕の手を握っておいて」「大丈夫、怖がらないで」と声をかけ続けたという。
チェンさんの救出活動開始から5分後、ようやく消防士たちが現場に到着。全員で力を合わせ、チェンさんの体を引っ張り上げた。
失敗すれば、一緒にビルの下に落ちる可能性もあったリさん。にもかかわらず手錠でチェンさんとつながる勇気と正義感に、多くの人が胸を打たれた。
SNS上には「冷たい手錠が温かく感じられたのではないか」「犯罪者を捕まえるためではなく、命を救うために手錠が使われるとは…」といったコメントが数多く書き込まれている。
このリさんの活躍で、「警察に対するイメージが変わった」という人も多いようだ。
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