英国の名門パブリックスクール・ラグビースクールの日本校「ラグビースクールジャパン」が柏市の柏の葉地区に開校し、英国大使らが出席して15日、校内で開校式が行われた。同校は英国の教育課程に従って授業を行うインターナショナルスクール。日本の教育課程で小学6年~高校3年までが対象。同校によると、授業はすべて英語で行われるが、国籍は問わず日本人も入学できる。
1567年設立のラグビースクールは「不思議の国のアリス」作者のルイス・キャロルなど著名人を輩出。ラグビー競技発祥の地ともされる。タイに次ぐ2校目の海外校として柏の葉を選んだ。校舎の敷地面積は4万8千平方メートルで、隣接する千葉大の用地の一部を借り、既存の4棟に加え6棟を新たに建設して9月4日に開校した。
「全人教育」をモットーに生徒全員が寮に所属するが、自宅からの通学も認められる。校舎内には、英国下院の議会を模した設計で討論の技を磨く「ディベートルーム」や英王立バレエ団の練習場の基準に倣ったダンススタジオなどの設備も備えられている。
本年度の入学は140人で、最終的に約780人の生徒数を見込んでいる。学費は学年により年450万~550万円で、寮費などは別。また、日本の学校教育法上は「各種学校」の扱いで、卒業しても日本の中等教育の卒業資格とはならないが、英国の中等教育卒業資格は与えられる。
開校式でトニー・ダービー校長は「国境を超えた友情と挑戦を奨励する教育を提供する」とあいさつ。熊谷俊人知事も出席し「ラグビースクールの教育から県の教育も学んでいきたい」と開校を歓迎した。