着ぐるみの中の人の温度環境とは? 9月後半でも異例の残暑 体調を崩したケースも

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9月後半になっても、厳しい暑さが続いています。16日には、東京都内のイベントで、着ぐるみの中の人が暑さとみられる理由で体調を崩したとのニュースもありました。着ぐるみの中の人の温度環境はどのようになっているのでしょうか。
9月後半でも厳しい残暑 着ぐるみの中の人が体調不良に
9月後半になっても、厳しい暑さが続いています。16日には、東京都内のイベントで、着ぐるみの中の人が暑さとみられる理由で体調を崩したとのニュースもありました。イベントの行われた昭島市と隣接する八王子市の16日の最高気温は午後1時過ぎに32.4℃を観測していました。普通でも熱中症に注意が必要な暑さでしたが、着ぐるみの中の環境はいっそう熱中症リスクの高い環境だったことが考えられます。
着ぐるみの中の環境は?
実際に、着ぐるみの中の人の環境はどのようになっているのでしょうか。「熱中症ゼロへプロジェクト」の熱ゼロ研究レポートによりますと、以下のような検証が行われています。着ぐるみ活動時の状況を把握し、今後の活動時の参考情報とすることを目的として、2014年夏季のイベントにおいて、活動環境(日陰)の気温・湿度および活動時における着ぐるみ内の気温・湿度も同時に観測しました。さらに、イベント実施会場に近い気象庁・東京大手町の気温・湿度(10分値)との比較を行いました。被験者となった着ぐるみの中の人である成年男性1名(以降、被験者)については、イベント当日以外の平日に血圧・脈拍・体温(腋下)を計測して平常時の生体情報を取得するとともに、活動直前および活動直後に血圧・脈拍・体温(腋下)を取得しました。

この日は着ぐるみの中にいなくても暑い1日であり、着ぐるみを着ての活動時間も15分と短めでした。また、1回位あたりの活動時間に関しては、お客様とのふれあいの状況次第でその場から離れることが困難であり、イベント実施者のみでは決められない場面も多数ありました。
結果と今後の課題
イベント当日は、会場付近でもおおよそ33℃と体温に近い気温であったためか、着ぐるみ内で活動することで大幅な気温上昇は見られませんでした。一方、湿度は着ぐるみ内の活動時にイベント会場観測時と比べて相対湿度で15%以上の上昇が見られました。 また、着ぐるみ内および大手町の気温と湿度から求めたWBGT近似値は31℃を超えており、着ぐるみ内外を問わず酷暑でした。夏季の暑熱環境に限ると着ぐるみの中の環境は温度よりも湿度の上昇が顕著であり、湿度対策がより重要であると考えられます。参照:https://www.netsuzero.jp/netsu-lab/lab01
厳しい残暑が続く 熱中症に注意

この先も厳しい残暑の日が多いでしょう。最高気温は、20日(水)頃にかけては関東から九州、沖縄は33℃くらいまで上がり、体にこたえる暑さが続く予想です。21日(木)から23日(土)頃までは多少暑さは収まるものの、所々で30℃以上の真夏日になりそうです。まだ蒸し暑さが続きます。気温も問題ですが、南から湿った空気も入ってきており、湿度が高い傾向となっていますので、着ぐるみの中の人もそうでない人も熱中症にはご注意ください。