観光大国イタリアの観光地・ベネチアで入場料導入 今後さらに拡大するのか

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イタリア北部の観光都市ベネチアで来年から期間限定の入場料が導入される見込みだ。ベネチアの議会は今月、増加する観光客への対策として、来年日帰りの観光客に対して5ユーロの入場料を徴収する計画を発表した。
具体的な中身はまだ決まっていないが、ベネチアの旧市街や周辺の島々が対象になり、14歳以上に入場料が適用され、観光客の多い春から夏にかけての間で試験的に30日間あまり実施されるという。
ローマのコロッセオやバチカンなど観光施設に入るためには当然お金が掛かるが、ベネチアの旧市街という公共の場所に入るだけでお金が取られることに驚きの声が聞かれる。入場料の導入の背景には、押し寄せる観光客によって地元住民から不満の声が上がり、日常的な住環境が阻害されていることがある。
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これはベネチアだけではない。押し寄せる観光客に悩む観光都市は世界中にある。日本でもたとえば鎌倉は平日でも大勢の観光客が訪れ、地元住民からは観光客の数を規制するよう求める声も少なくない。
車でスーパーやガソリンスタンドに向かうにしても、観光バスや車で大渋滞を起こしていては、地元住民の日常的な生活はできない。鎌倉駅に降りただけでJRとは別に“鎌倉入場料”などとなれば大規模な抗議活動が起こるだろうが、公共の場所でもオーバーツーリズムが深刻化すれば一定の規制を敷く必要があろう。
日本は観光立国を目指しているが、外国人観光客が多く訪れることは良いことだが、オーバーツーリズムは今後観光地にとっては大きな課題になるかもしれない。