実の娘に子供を産ませた父親が逮捕 「自宅軟禁」判決が物議を醸す

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カナダで娘に自分の子供を産ませた父親が、近親相姦罪で起訴されていた事件において、裁判所が父親に自宅軟禁を言い渡した。『Daily Mail』『National Post』などが伝えている。
2019年夏、カナダ・ノバスコシア州の病院である女性(当時23)が出産した。赤ちゃんは発育遅延が見られ、重篤な合併症があったという。
その原因を探っていた遺伝専門医は、女性が新生児集中治療室を訪れた際に彼女の携帯電話を見て、父親(59)に性的なメールを送信していることを知った。
血縁者との間に生まれた赤ちゃんなら、症状にすべて説明がつく。そう感じた専門医が女性を問い詰めたところ、実の父親との子であることを認めたようだ。
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すぐに警察が呼ばれ、近親相姦の疑いで父親が逮捕された。カナダでは血縁関係のある父母、子供、兄弟姉妹、祖父母、孫との性的行為を法律で禁止しており、違反すれば最低2年、最大14年の禁固刑に処されるという。
その後、起訴された父親の裁判が始まり、2022年6月に近親相姦で有罪、2年の自宅軟禁が言い渡された。検察側は判決を不服として控訴。過去の同様ケースから、4年から5年の禁固刑が妥当で「判決は軽すぎる」として、争う姿勢を見せた。
最近になって開かれた控訴審で、裁判長は第一審の判決を支持し、自宅軟禁の判決を言い渡した。その理由を、父親は反省して再犯の可能性が低いこと、また娘が未成年者でなく、性的同意があった点を挙げた。
加えて父親も娘も知的障害があり、社会的弱者でもある黒人であるからとして、過去の判例を適用するのは難しいと説明した。
判決を受けて、検察は上訴するか検討中だ。なお2人の間に生まれた赤ちゃんも知的障害があり、現在は里親の元で暮らしているという。
このニュースが報道されると、SNS上では「施設に入るほどでもない障害者の犯罪は難しい」「判決は妥当だと思う」「性的同意しているなら、罪に問うこと自体が間違い」など、裁判所の判断を支持する声が上がった。
その一方で、「近親相姦はまぎれもなく犯罪。有罪で刑務所に行かないのはおかしい」「娘も共犯。罪に問うべきだ」「2人を離さないと、また不幸な子供が生まれる」などと、批判的な声も集まっている。