<契約書なしAV制作で逮捕>女性に無断でモザイクなし動画を販売していたフォロワー約10万人の裏アカ男子。SNSには「なんかスミマセン、楽しんじゃって」

神奈川県警は9月19日、AV出演女性に契約書を交付しなかったなどとして、東京都在住のスポーツトレーナー、深本康夫容疑者(42)をAV出演被害防止・救済法違反(AV新法)などの疑いで逮捕した。同県ではAV新法に関する逮捕は今回が“初”となったのだが、深本容疑者が行った手口は極めて“悪質”だったという。
深本容疑者は2022年12月から今年4月にかけて同人AVファンサイトに自ら出演、女性を募って撮影して編集した動画を販売していた。「動画に出演させていた20代女性4人に対し、十分な説明をしなかったり、AVの制作販売時に必要な出演契約書を交付をしなかった疑いがある。深本容疑者は『私のしたことに間違いありません』と容疑を認めている」(社会部記者)
逮捕された深本容疑者(知人提供)
深本容疑者を詳しく知る男性Aさんによれば、契約書を結ばないだけでなく、顔へのモザイク処理をせずに高額プランで公開していたという。「深本は、顔と性器へのモザイク処理後に出演女性に動画確認し、了承を得て同人AVファンサイトにアップした後、女性に確認した動画とは別に、女性に許可なく顔出し動画を高額プランで公開していました。それに気づいた女性から指摘された後も『予約投稿を削除し忘れた』などと顔出し動画を再投稿し続け、女性たちが警察に相談し今回の逮捕となった」(Aさん)動画に出演した女性はいずれもセクシー女優ではなく、深本容疑者が自身のSNSの“裏アカ”で知り合った素人女性だという。なぜ女性たちは、動画に出演したのか。「こういった動画に出る女性は俗にいう“裏アカ女子”と呼ばれる女性です。裏アカ女子はインターネット上においてX(Twitter)を始めとするSNSなどの裏アカウントで性的なことへの興味を呟いたり、自身の画像や動画を投稿してお小遣いを稼いだり、承認欲求を満たす女性です。深本の動画に出ていた女の子のほとんどは性的な好奇心の強い女性で自業自得と言われたらそれまでですが、それでも深本は動画投稿する以上は法律に則るべきだし、なによりも女性の顔などの秘匿性は守るべきだったと思います。裏アカ女子は身バレを一番恐れているので」(Aさん)
深本容疑者はXの裏アカのプロフィール欄には「筋トレとセスクにまみれていたいだけ」「密会依頼はDMまで」と記しフォロワー数は約99000人もいた。「深本は関東に複数店舗を展開するおしゃれなイタリアンレストランの上野店で去年まで働いており、お店の公式X(Twitter)には顔出しで度々登場。さらには副業ではじめた同人AVファンサイトの収益が月100万円を越えていたと言われるほど人気の裏アカ男子でもありました。ただし、金に目がくらんだのでしょう。収益を増やすために女性の顔モザイクを外したり、性器のモザイクを薄くしたりしていました」(Aさん)SNS内でムキムキの自身の肉体美や性体験のショート動画を公開してきた深本容疑者だが、今年6月にツイートした自身の筋肉写真には「わあ、さわりたい!」「すごい肉体美」などと女性からと思われるコメントが相次いでいた。深本容疑者と知り合いだという“裏アカ男子”は「彼はフォロワー数も多く、承認欲求が強い女性や筋肉フェチの女性からモテモテで入れ食い状態だった」と証言した。また、深本容疑者は自身と同じような趣味の“筋肉マッチョ仲間”も募っており「フィジーク系消防士」「ゴリゴリラガーマン」「超絶逆算大胸筋すごい系」といった仲間たちもいた。
深本容疑者の裏アカ(本人SNSより)
本件は性欲がからんだ「男女のトラブル」からはじまった事件にもみえるが、Aさんは「余罪はまだあるはずだ」と言う。「深本は当時19歳だった女性とも飲酒し、ハメ撮りを行っていました。これはさすがに同人AVとして販売はしてないとは思いますが、19歳の女性との飲酒による行為は倫理的にもどうなのかと思います」深本容疑者は裏アカのSNS内で「なんかスミマセン、楽しんじゃって」と呟いていたが、まさに自分本位で楽しんだツケがまわってきたといえそうだ。今回のような“裏アカ男子”による事件・トラブルが今後増えないことを願うばかりだ。
神奈川県警本部
※「集英社オンライン」では、今回の事件や「裏アカ男子」「裏アカ女子」のトラブル、事件について情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。メールアドレス:[email protected]X(Twitter)@shuon_news取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班