事件は急展開…自動販売機にライターで火をつけ燃やしたか 同様事件で有罪判決受け執行猶予中の男逮捕

愛知県あま市で20日、自動販売機が燃やされた事件で、近くに住む55歳の作業員の男が逮捕されました。男は、過去にも同様の事件を起こしていて、執行猶予中の犯行でした。

20日午前4時半頃、あま市の駐車場に置かれた自動販売機が燃やされる事件がありました。自動販売機は黒く焼け焦げ、飲み物の取り出し口も、熱で溶けてしまっています。幸いケガ人はいませんでした。

警察は、何者かが火をつけた可能性が高いとみて捜査していましたが、20日夜に事件は急展開を迎えました。

20日午後6時過ぎ、男性からの一本の通報。

<男性>
「知人が、自販機を燃やしたのは自分だと言っている」

警察は、男性に付き添われて出頭してきた男が犯行を認めたため、緊急逮捕しました。

逮捕されたのは、現場のすぐ近くに住む作業員・土田健一容疑者(55)で、自動販売機にライターで火をつけ燃やした器物損壊の疑いが持たれています。

土田容疑者は去年、あま市の資材置き場と清須市の農業用ハウスにライターで火をつけて燃やした罪に問われていました。

裁判で名古屋地裁は「苛立ちの解消のために連続的に火をつけて壊す犯行は、周囲を不安に覚えさせ悪質」と指摘し、懲役1年・執行猶予3年の有罪判決を言い渡していて、今回の事件は執行猶予中の犯行でした。

付近に住む人は「何がしたくてしているのか考えられない。燃え映ったりしたらと考えると怖い」などと不安を口にしていました。

警察が動機などを調べています。