戦争の「語り部」が少なくなり、継承が課題となる中、大学生の語り継ぎボランティアが活躍しています。その活動を取材しました。(大学2年生・片岡優美さん)「弾丸が飛んでいって、先が当たって信管に衝撃がいくと弾丸が爆発する」
大学生が語り継ぐ2500人以上が犠牲になった「豊川海軍工廠空…の画像はこちら >>
小学生たちに熱心に語りかけるのは地元出身の大学生の2人。(大学2年生・夏目和佳さん)「(母校の)歴史を紐解いていく時に同じ年齢の人が(豊川海軍工廠で)働いていたんだと思うと、もっと知ってみたいと思って」78年前、“東洋一の兵器工場”と言われた「豊川海軍工廠」では、空襲で2500人以上の人が亡くなりました。
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高校3年生の時に、母校の生徒らが爆撃によって命を落としたことを知った夏目さん。地元の痛ましい歴史をより多くの人に知ってほしいと、幼馴染で高校も同じ片岡さんを誘い、語り継ぎボランティアに手をあげました。
(左:夏目さん 右:片岡さん)
(大学2年生・片岡優美さん)「亡くなった祖母が豊川海軍工廠で働いていた。実際に空襲も受けているので、自分のこと(ルーツ)も知れたらいいなと思って参加した」去年から活動を始めた2人。ことしは初めて地元の小学生を案内します。(大学2年生・夏目和佳さん)「ここは人間を守るところ(防空壕)だよ。一番大事なところだよね。戦争をしていたら、人の命より爆弾が大事になっちゃう、怖いね」
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分かりやすい言葉で子どもたちに寄り添い、悲惨な戦争の歴史を伝えます。その思いは届いたでしょうか。(小学6年生)「同じような立場で話してくれて、すごくよかった」「たくさんの人が亡くなって、戦争は本当にやっちゃいけないと思った」
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(帯同したボランティア・鈴木明良さん)「フレッシュでいいんじゃないですか、新鮮で。(空襲が)豊川であったことを1人でも多くの方に伝えていただけたらいいなと」(大学2年生・夏目和佳さん)「『戦争はだめだよ』とすぐに伝えるよりも『平和って何だろうな』と来た方が考えてくれるようにできたらいいなと」(大学2年生・片岡優美さん)「私が目指すガイド像はしっかり事実を伝えて、考えてもらって、聞いた人がいろんな人に語り継いでもらうことができたらいいなと思う」
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戦争の経験者が年々少なくなる中、若い力がさらに次の世代へと思いをつないでいきます。