“外国人観光客”獲得へ!老舗旅館の社長がノウハウ伝授「まず地域のストーリーつくる」【新潟】

ウイルス禍を経て、外国人観光客が増加していることを踏まえ、新潟県観光協会は外国人観光客の獲得に必要なノウハウを伝える講座を南魚沼市で開きました。

【参加者(呉服業)】
「着物をもっと世界の人に知ってもらいたくて(参加した)」

【参加者(酒造業)】
「海外から訪れる人がだんだん増えてきていて」

9月22日、南魚沼市の老舗旅館で開かれた講座には、外国人観光客に期待する宿泊業や酒造業などの26人が参加しました。

講師を務めたのは、会場を提供した井口智裕さん。建物をリニューアルし、渡り廊下はあえて壁を取り除くなど、雪国の文化を伝えることで宿泊客を増やしました。

【いせん 井口智裕 社長】
「雪の中を『寒い、寒い』と言って歩いてもらうことが、この地域ならではの風情を感じてもらう仕組みでもある」

今年6月、県内に宿泊した外国人観光客は約1万5000人でウイルス禍前の83%まで回復しましたが、全国とはまだ開きがあります。

南魚沼市を含む「雪国観光圏」を立ち上げた井口さんは、地域のブランド化を進め、世界に魅力を発信する大切さを次のように話しました。

【いせん 井口智裕 社長】
「まず地域のストーリーをつくって、自分がまずやる。そして、仲間を増やす。仲間を増やした結果、その仲間のところを伝播すると世界観が広がる」

参加した人たちは真剣な表情で話を聞いていました。