管理職の疲弊、メンタルヘルス…看護部長、副看護部長、看護師長が抱えている“共通の課題”とは?

バリューメディカルは9月14日、「看護管理職のメンタルヘルス」に関する調査結果を発表した。調査は6月5日~8月24日、東京、名古屋、大阪、福岡で開催された同社主催セミナーに参加した看護管理職員(部長、副部長、師長、その他)160名を対象に行われた。

看護管理職が現在抱えている課題を聞いたところ、看護部長、副看護部長および看護師長のすべての役職で、「職場のメンタルヘルス問題が増えている」が約7割を占める結果に。

役職別にみると、病院幹部の1人として医療施設の経営に参加する【看護部長】は、「管理職が疲弊している」が最も多く72.0%に。次いで「職場のメンタルヘルス問題が増えている」(68.0%)、「メンバーの育成に課題を感じている」「看護職としての適性に問題を感じる人が増えている」(ともに52.0%)、「ハラスメントに関する問題で困っている」(44.0%)と続き、多方面でのケアの必要があることがうかがえる結果に。

一方、看護職員を取りまとめる中間管理職【副看護部長】は、「職場のメンタルヘルス問題が増えている」(75.0%)や「管理職が疲弊している」(57.1%)、「求職者が増加している」(42.9%)が多く、同じく中間管理職である【看護師長】は、「メンバーの育成に課題を感じている」(69.9%)が最も多く、次いで「職場のメンタルヘルス問題が増えている」(67.1%)が多い結果となった。