新昭和グループの注文住宅メーカー「ウィザースホーム」(千葉市中央区)は、コース制販売方法を本格スタートさせた。顧客の意向に応じて「スペシャルオーダー」「セレクトオーダー」「プロダクトオーダー」の3コースを用意。多様化する顧客ニーズにきめ細かく対応するとともに、価格や顧客の手間などを抑えることができるとしている。
同社によると、注文住宅の顧客は細部まで自分たちの思い描いたマイホームを実現したい「こだわり派」、こだわりを重視しつつ時間や手間などをセーブしたい「効率派」、プロに任せたい「お任せ派」の3タイプが存在するという。
同社は、さまざまなアイデアが事前にパッケージ化された従来の「住宅商品」では多様化する現在の顧客ニーズを満たしきれないとして、同商品を廃止。住宅に反映したい顧客のこだわりや要望などと、メーカーの提案とのギャップ解消を図るため、顧客が自由に設備などのピースを組み合わせる方式に変更。組み合わせ方によって異なる三つのコースを導入した。
スペシャルオーダーはこだわり派に対応。屋根材や台所などの設備・仕様を同社が設定した以外の商品からも組み込める。効率派向けのセレクトオーダーは同社が選んだ設備・仕様から選択する。いずれのコースも間取りは自由設計。プロダクトオーダーはお任せ派に最適で、設備・仕様はあらかじめ設定されており、間取りはプランから選ぶ。
同社はこのうちセレクトオーダーを「セレクトスタイル」の名称で推奨。10月末まで成約特典として最大100万円相当の設備を贈るキャンペーンを行っている。
5月から試行的にセレクトスタイルの販売を開始。同社の担当者は「顧客に好評」と話しており、同社はセレクトスタイルの初年度受注棟数として、年間受注棟数の7割程度に相当する600棟を目指す。
問い合わせは同社(電話)043(209)6380。