【花粉対策】部屋の中で入りやすい・たまりやすい「花粉スポット」はどこ? – ダイソンが解説

ダイソンはこのほど、花粉症原因物質研究の第一人者である王青躍氏による花粉対策の掃除機がけについての研究結果や花粉対策について発表した。

同研究では、小雨や排気ガスなどとの接触で粉砕される花粉は「掃除機がけでも粉砕される可能性がある」という仮説のもと、実験を実施。日本で販売される掃除機上位5社の掃除機を用いて同じ条件のもと掃除機がけをする中で、花粉が粉砕されるか、排気されるかなどを調査した。

スギ花粉を掃除機で吸引後に、ダストボックス内の花粉が破裂しているかどうかの「花粉破裂率」を算出したところ、すべての掃除機が100%に近い数字を出し、実験環境では掃除機の吸引だけでダストボックス内の花粉はほとんど破裂していないことが分かった。

また、埼玉大学の独自計測法にて花粉をどれだけ排気しないか、排気のブロック率を比較してみると、粒子が小さければ小さいほど排気の中に粉砕花粉が漏れている掃除機が多いという事実が発覚した。

ダストボックスにたまっている花粉と掃除機の排気口から排出された花粉を電子顕微鏡で観察したところ、PM2.5までブロック出来ていた掃除機も、さらに小さな微粒子になると排気口から排出されてしてしまうことが分かった。

今回の実験環境では、花粉のみを掃除機で吸引した際の状況を確認したが、実環境では、ホコリやゴミと一緒に吸引するため、花粉とホコリが衝突する事で花粉が粉砕される可能性があるという。

また、花粉シーズンは加湿器も使用される季節で、湿度によって花粉が粉砕されやすくなるため、掃除機で吸引後に粉砕された花粉が排気口から排出される可能性も考えられる。

掃除機を選ぶ際には、”排気性能”に重点を置き、微粒子も排出しないものを選ぶのがポイントとなるという。

室内でできる花粉対策としては、掃除の際に部屋の中で花粉が入りやすい・たまりやすい「花粉スポット」を意識する事が重要。部屋の隅や絨毯やカーペット、衣類を収納するクローゼット、カーテン、出入りが多い場所のほか、外干しした布団を取り込んだ寝室も該当する。

そのほか、同社では、帰宅時・掃除時・その他に分けての花粉を持ち込まない・少なくするための花粉対策チェックシートも公開している。

帰宅時は「外で花粉を払ってから、上着を玄関で脱ぐ」「帰宅後はすぐにお風呂に入り、清潔な体で室内へ」「帰宅後は手洗いやうがいを徹底する」、掃除時は「部屋に入ってしまったものは、こまめに掃除機で吸う(※排気性能を意識した掃除機で掃除をする)」「再飛散を予防するため、二度拭きを行う」、その他では「空気清浄機を設置する(※出入りが多く、花粉が舞い上がりやすい部屋の入り口・玄関に設置)」「加湿器を活用する」。