入管職員を再び“不起訴処分”…名古屋入管に収容されていたスリランカ人女性が死亡した問題 弁護団は非難

名古屋入管の施設でスリランカ人女性が死亡した問題で、検察審査会の「不起訴不当」の議決を受けて再捜査をしていた名古屋地検は、当時の入管局長ら13人全員を再び不起訴処分としました。

名古屋入管に収容されていたスリランカ国籍のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が死亡した問題では、「必要な医療措置を怠った」などとして告訴・告発された当時の局長ら13人を、名古屋地検が不起訴処分としていました。

検察審査会が2022年12月、捜査が不十分で「不起訴不当」と判断しましたが、名古屋地検は29日、13人全員について「業務上過失致死罪の成立を認めることはできない」として再び不起訴処分としました。

弁護団は「入管で収容者が見殺しにされても、刑事責任を問わないと宣言したようなもので許しがたい」と非難しています。