LIFULLは2月13日、九州圏版の「2023年 LIFULL HOME’S みんなが探した!住みたい街ランキング」を発表した。調査は2022年1月1日~12月31日、LIFULL HOME’Sに掲載された九州圏(福岡県)の賃貸・購入物件のうち、問合せの多かった駅名を集計した。
福岡県の「借りて住みたい街」ランキングでは、「博多」が2位を大きく引き離し6年連続の1位を獲得した。事業集積性と交通利便性が福岡県内に留まらず大阪以西の西日本でも群を抜いて高く、1位の座を譲ることはしばらくないと言えそう。また、問合せ件数の比率を示した「指数」が、「博多」の100に対し、2位の「西鉄平尾」は57.9となっていることからも、福岡県内での賃貸ニーズは圧倒的に「博多」に集中していることがわかる。
また、3位「大橋」、4位「高宮」、5位「恵比寿」、6位「渡辺通」、7位「姪浜」、8位「井尻」、9位「吉塚」、10位「西新」と続き、上位には西鉄天神大牟田線の各駅も多数ランクイン。賃貸ニーズは、今後も「博多」を中心とした地下鉄空港線沿線および各地下鉄線、または西鉄天神大牟田線沿線に集中し続ける可能性が極めて高いと言える結果となった。
福岡県の「買って住みたい街ランキング」では、前回15位の「博多」が一気にトップへと昇り詰め、「借りて住みたい街」と併せて2冠を達成するほどの圧倒的な人気を誇っている。2022年以降、徒歩10分前後のエリアでマンション開発が相次いで開始され、注目度が一気に高まったよう。これまでは賃貸物件が大勢を占めていたが、今後は買って住むことも前提として、新規供給される物件への関心が高まる可能性がうかがえた。
以下、2位「西鉄平尾」、3位「高宮」、4位「大橋」、5位「竹下」、6位「六本松」、7位「薬院」、8位「藤崎」、9位「千早」、10位「大濠公園」と続き、ベスト10には福岡市営地下鉄空港線の駅が3駅、西鉄天神大牟田線の駅が4駅ランクインするなど、福岡市の中心部および比較的安価な南側の住宅地に居住ニーズが集中している状況が浮き彫りとなった。