コロナ3年、子の体に「影響」73% 悩みや不安増57%【沖縄県内小中校アンケート(上)】

[マスクの下 こころとからだ 子どもたちの今]
新型コロナウイルスの感染者が県内で初めて確認されてから14日で3年になるのに合わせ、沖縄タイムスはコロナ下の生活が子どもたちにどのような影響を与えたかを県内の小中学校に尋ねた。身体の発達に「影響している」と回答した学校が7割超を占めたほか、コロナ前と比べて悩みや不安の訴えが「増えた」も6割近くに上った。学校側が感染対策で苦慮する様子も浮かぶ。上下の2回に分けて紹介する。(「子どもたちの今」取材班・棚橋咲月)
アンケートは1月中旬から2月6日まで、休校中を除く県内の公立小中学校399校(児童生徒数14万6610人)を対象にウェブで実施し、138校から回答があった。回答率は35%。
コロナ禍が子どもの身体の発達に影響していると感じるか尋ねた質問では、「大いに感じる」「どちらかといえば感じる」が73%。具体的には、肥満をはじめ、視力・体力の低下、虫歯など幅広い事例が挙がった。
感染拡大を境に子どもの不安や悩みの訴えが増えたかについては、「増えた」「どちらかといえば増えた」が57%だった。訴えの内容は、学校生活の制限や家族・友人との関係、感染不安など多岐にわたる。保健室の利用は過半数の学校が増えたと回答した。子ども自身は訴えないものの、教員側から見てストレスが疑われる言動も半数近くの学校が「あった」と回答した。
こうした子どもたちの不安や悩みに対する学校側のサポートについては、「十分」「どちらかといえば十分」が51%、「不十分」「どちらかといえば不十分」が26%だった。

感染対策に関連して、「黙食」の実施状況も聞いた。
黙食を巡っては、文部科学省が適切な感染対策をすれば会話が可能とする通知を昨年出している。アンケートでは、実施していない学校は全体の2%にとどまり、残りは何らかの方法で実施していた。
回答は学校の代表者に依頼し、8割近くが教頭からだった。
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