厳しい残暑の出口へ 季節進み 朝晩は肌寒い日も 寒気が南下 …の画像はこちら >>
今年は厳しい残暑が長引きましたが、ようやく季節が前進しそうです。この先、日中の暑さは収まり、朝晩は肌寒くなる日も。寒気が流れ込み、北海道の山や峠では雪の降る所もあるでしょう。遅れている初冠雪の便りも届きそうです。
厳しい残暑は収まる
上の図は9月1日から30日かけての30日間の平均気温を平年と比べたものです。北海道から九州にかけて広く赤色で表示され、平年より高かったことが分かります。平年に比べて、札幌市で2.9℃、仙台市では4.0℃、東京都心では3.4℃、大阪市で2.7℃、福岡市で2.2℃高くなりました。異例の厳しい残暑となりましたが、ようやくこの暑さも収まりそうです。この先、5日(木)頃までは、最高気温は平年より高い所はありますが、関東から九州でも30℃を超える所は少ないでしょう。最低気温は20℃を下回り、朝晩は長袖でちょうどよいくらいとなりそうです。6日(金)以降は寒気が入る北海道では日中も15℃前後で、ヒンヤリするでしょう。朝晩は寒いくらいになりそうです。東北や関東から近畿でも最低気温は15℃くらいまで下がり、朝晩は上着が必要なくらいになるでしょう。
寒気が南下 北海道の山や峠で雪か
4日(水)から5日(木)にかけて低気圧が北海道の北を進み、低気圧から延びる前線が北日本を通過するでしょう。6日(金)から7日(土)にかけて北海道の東で低気圧が発達し、一時的に西高東低の気圧配置になる予想です。5日(木)の夜から次第に北日本付近に寒気が流れ込んでくるでしょう。7日(土)頃は北海道には上空1500メートル付近で0℃以下の寒気が入り、山や峠では雪の降る所がありそうです。峠越えの車は路面状況の変化にご注意ください。北海道の山からは初冠雪の便りが届く可能性があります。なお、今年はまだ全国でどこからも初冠雪の便りが届いていません。全国初の初冠雪が10月にずれ込むのは、2004年以来19年ぶりです。
台風14号の影響で沖縄の先島諸島は荒天の恐れ
一方、南の海上は、まだ夏が優勢です。フィリピンの東には台風14号があります。台風14号は今後、フィリピンの東を発達しながら北西へ進み、非常に強い勢力となって、3日(火)から5日(木)頃にかけて沖縄の石垣島や宮古島など先島諸島に接近する恐れがあります。先島諸島の沿岸の海域ではうねりを伴い、2日(月)は次第にしけ、3日(火)は大しけとなるでしょう。沖縄本島地方と大東島地方の沿岸の海域でもうねりを伴い、3日(火)からしける見込みです。うねりを伴った高波に警戒、注意してください。また、先島諸島では次第に風が強まり、3日(火)は非常に強い風が吹き、台風の進路等によっては、4日(水)は暴風となる恐れがあります。警報級の高潮となる恐れもあり、最新の台風情報に注意が必要です。