「その手もあるのか」青森~室蘭に15年ぶりフェリー復活 本州~道南“一気にワープ”に期待の声

鉄道ファンに真価を発揮するのはまだ先?
2023年10月2日から津軽海峡フェリーが新航路「室蘭~青森航路」を運航しています。初日の室蘭港と青森港では就航が盛大に祝われました。
「その手もあるのか」青森~室蘭に15年ぶりフェリー復活 本州…の画像はこちら >>青森~室蘭のフェリー初便の様子(画像:国土交通省 室蘭開発建設部)。
津軽海峡フェリーにとって函館~青森間および函館~大間間に次ぐ新たな航路です。総トン数8820トン(全長約144m)の「ブルーマーメイド」を使用しています。距離は204kmで、ダイヤは次の通りです。
・室蘭発:20時00分→青森着翌3時00分(航海時間7時間)・青森発:9時00分→室蘭着15時45分(航海時間6時間45分)※室蘭発(日曜日)、青森発(月曜日)を除く1日1往復
旅客運賃は最安のスタンダードで5090円~、最上のスイートは1万2730円~となっています(時期によって異なる)。12月末までの割引商品「海割ウォーク」を使うと、大人4000円から乗船が可能です。
同区間のフェリー就航は、2008(平成20)年に東日本フェリーが撤退して以来15年ぶり。2018年から川崎近海汽船が宮古(岩手県)や八戸とのあいだにフェリーを運航したものの、これも2022年2月に撤退していました。
室蘭は、多くのフェリーが発着する苫小牧と比べて西に位置し、道央・道東へ出るのに約1時間多くかかってしまう地理的なハンデがあります。しかし、いわゆる「2024年問題」を控え、津軽海峡フェリーは物流の観点でもメリットがあると判断。室蘭にフェリーが再び消えてから早くも再開にこぎつけました。
この就航にSNSでは、「函館から延々と北上しないといけないところを室蘭までフェリーでショートカットはいい」「フェリーという手もあるのか」「これめっちゃいい航路だと思う」「洞爺湖いきてえなあ」といった声が見られます。
このほか、「本州から札幌目指す18きっぷ勢も、オプション券よりこっちのが良さそう」「むかしの青函連絡船のように貨車を積める船を就航させれば、青函トンネルと長万部以南の在来線廃止問題が一気に解決」などという声も。現状でも、青春18きっぷでの移動に何かとハードルのある青函トンネル区間や、北海道新幹線延伸後の並行在来線問題を見据えた意見もありました。