【1000人調査】「奨学金」を借りたことを”後悔している人”の割合は?

アディーレ未来創造基金は、奨学金に関する調査結果を10月5日に発表した。同調査は2023年8月21日から24日の期間、奨学金返済中の全国の20~30代男女1,000人を対象に、インターネットを用いて行われた。

本来若者の就学支援のための奨学金。だが、奨学金の返済があることで44.4%は結婚に前向きになれず、また約3人に1人は資格取得や転職などにちゅうちょしていることが判明。

お金があれば(もっと)夢を持てると思うかと尋ねたところ、77.8%が持てると回答。この結果から、重くのしかかる返済が若者の夢に影響を与えている実態が明らかになったという。

また、奨学金の返済によって、現在の生活が苦しいと感じている人は66.5%に上り、貯金が難しかったり、ぜい沢を我慢しなければならなかったりするなど生活に直接影響が出ている実態が判明した。さらに、借りたことを後悔している人は51.1%と、約半数が後悔をしていた。

現在奨学金返済を行っている人(51.5%)の借入総額は、「100万円から200万円未満」が19.2%、「200万円から300万円未満」が28.6%、「300万円から400万円未満」が17.8%、「400万円から500万円未満」が11.6%、「500万円以上」の借入は13.2%という結果に。

返済残高は「100万円から200万未満」が28%と最多で、200万円以上残っている人は24.0%に上った。また、約2割の人が奨学金を借りたことを、友人やパートナーに打ち明けておらず、利用者の36.5%が奨学金を借りたことに後ろめたさを感じていた。