「ゴーカート集団」、住宅街での迷惑行為に近隣住民が怒り 渋谷区には苦情も…

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コロナが収束ムードに向かう中、東京・秋葉原や渋谷などの公道をゴーカートで走る光景が見られるようになった。最近は「ゴーカート集団」が住宅街に出没しているという。
住民からは怒りの声があがっていて…。
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公道をゴーカートで走るサービスは、2015年頃から外国人観光客向けのアクティビティとして流行した。任天堂の人気ゲーム「マリオカート」風のコスプレをした外国人集団が東京の公道を走る姿は、SNSでも話題に。

2020年のコロナ感染拡大後は、外国人観光客が激減したこともあり、「ゴーカート集団」は姿を消した。だが、昨年の秋頃から秋葉原や渋谷の公道を走る姿が目撃されるようになったのだ。
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かねてから、交通ルールを守らない客も見受けられ、ネット上で厳しい声があがっていた。渋谷区に住む40代の男性は、「ゴーカート集団」に怒りをにじませる。
「昨年から家の近くを走るようになったんです。ゴーカートに装着されているマフラーの音がうるさいし、排気ガスの臭いもひどい。閑静な住宅街なので、渋谷区に苦情を入れた人もいるそうですよ」(40代男性)。

調べたところ、男性の住むエリアの近くにゴーカート業者があった。住宅街を抜けて、渋谷方面に向かっているようだ。
「ゴーカート集団」に対して、どんな苦情が入っているのだろうか。渋谷区役所に問い合わせたところ、8月中旬の取材時点で34件の苦情が寄せられているとのこと。
渋谷区役所の担当者は、「昨年は1~2件でしたが、年明け以降増えています。特に年末年始が多かったようです。出発前・走行中の騒音、排気ガスに関する苦情が入っています」と話す。
やはり、走行時の独特のエンジン音や排気ガスの臭いを気にする人が多いようだ。コロナの感染拡大が落ち着き、観光シーズンにゴーカートを乗り回す外国人客が増えたのだろう。
住民の苦情を受け、渋谷区も対策を講じているという。担当者は「ゴーカートの運営会社へ立ち入り・注意したのが16件です。苦情が入ったら、現地に行って迷惑にならない営業をするよう申し入れしています」と、話す。
ただ、注意した後、劇的に状況が改善したとは言い難いようだ。担当者からは、「運営会社からは出発する際にゴーカートが向かう方向を分けること、エンジンをふかさないという話を聞いています。8月は暑さもあって日中の出入りが減っていましたが、状況はあまり変わっていません」というコメントが寄せられている。
10月に入り涼しくなれば、ゴーカートに乗る観光客も増えることだろう。運営側には、近隣住民へ配慮した仕組みを整えてほしい。
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。