流しそうめんで食中毒892人 原因に「怖すぎる…」「盲点だった」

『食べること』は、生きるために必要なのはもちろん、人々に幸福感を与えてくれるものでもあります。
しかし、時には食事による食中毒で、身体に危険がおよぶことも。
自宅で食材を調理する時や、店で食事をする時など、さまざまなところに食中毒の危険は潜んでいます。
2023年8月、石川県河北郡津幡町にある飲食店で食中毒が発生。
滝のそばで流しそうめんを楽しむことができるスポットで、食事をした人たちが相次いで腹痛などの症状を訴え、最終的な患者数が892人にのぼったことが分かりました。
FNNプライムオンラインによると原因は、湧き水に混入したカンピロバクターとのことです。
湧き水に混入したカンピロバクターによるもので、石川県によると、1,298人から相談が寄せられ、このうち18都府県の1歳から80代の男女あわせて892人が食中毒の患者と確認された。
FNNプライムオンライン ーより引用
2023年10月現在、店側は損害賠償の支払い対応を進めており、支払いを終えた時点で廃業すると発表しています。
石川県は、井戸水や湧き水を飲用に適する水として使用している飲食店などに対し、適切な管理を実施するよう呼びかけました。
ネットでは、892人という人数に食中毒の症状が出たことについて、驚く声などが上がっています。
・湧き水は怖い。きれいだと思いがちだけど、油断はできませんね。
・流しそうめんで食中毒になるイメージがなかったから驚いた。水が原因とは盲点だったか。
・すごい人数だけど、水が原因なら納得…。これは恐ろしいね。
カンピロバクターといえば、生の状態の鶏肉に付着していることでよく知られています。
ニワトリや牛などの家畜だけでなく、野鳥や野生動物といった多くの動物が保菌しているもので、身近な存在です。
厚生労働省によると、カンピロバクターによる食中毒は、日本で発生している細菌性食中毒の中で、近年最も発生件数が多いのだとか。
加熱調理が不十分な鶏肉や牛のレバーは食べない、殺菌処理がされていない井戸水や湧き水を飲まないなど、私たち自身も暮らしの中で注意をしなければなりません。
心身に栄養を与えてくれる食事で、苦しい思いをしないよう、改めて意識したいですね。
[文・構成/grape編集部]