ハードオフに出現した33万円の物体、あまりに規格外すぎる 「これ売るのか…」とネット民驚愕

豊富な…否、豊富すぎる品揃えでユーザーのハートをガッチリ掴んでいるのがハードオフ。店頭で遭遇した商品に対して「どういう経緯で買取や販売に至ったのか…」と、疑問を抱いた経験は誰しも一度はあるだろう。
修練を積んだハードオフユーザーほどそうした出会いに慣れ、やがて「日常茶飯事」となっていくのがハードオフの理(ことわり)だが…X(旧・ツイッター)上では、とうとうハードオフ店頭で「コックピットが販売された」と話題になっていたのだ。
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今回まず注目したいのは「ハードオフの要塞」として有名な、東京にある「ハードオフ八王子大和田店」アカウントの投稿したポスト。
「入荷情報」という書き出しから始まる投稿には「コックピット入荷しました」「縦長トリプルモニターの没入感エッッッグいです!!」「ちゃんと椅子から音と出ます!」と、パンチの効いたフレーズがズラリと並んでいる。
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いくら「何でも売ってる」ハードオフとはいえ、流石にコックピットがあるワケないだろう、とポストに添付された店頭写真に目をやると…なんと、アーケードゲーム『機動戦士ガンダム 戦場の絆II』のコックピットが展示されていたのだった。
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常人らの理解の範疇を大きく超えた光景は人類に多大なる衝撃を与え、前出のポストは投稿から2日足らずで6,000件以上ものリポストを叩き出す事態に。
他のXユーザーからは「ハードオフさん、こんな筐体まで売ってるの!?」「『コックピット入荷しました』がパワーワードすぎる」「これもう、ゲーセンだろ」「えっ、これ買取・販売されることってあるんですか?」など、驚きの声が続出していたのだった。
なお、同店舗は以前にも音楽ゲーム『太鼓の達人』のアーケード筐体を販売していた実績があり、その際も大いに話題を呼んでいたことは記憶に新しい。

そこで今回は、件のコックピットの詳細について、ハードオフを運営する「株式会社ハードオフコーポレーション」に詳しい話を聞いてみることに。その結果、予想以上に「ぶっ飛んだ舞台裏」が明らかになったのだ…。

まず前提として、同店Xアカウントでは商品詳細・スペック等について「基板や操縦桿の取り外された改造品となっております」「出力ポートは(1)DP(2)HDMI(3)DVIです」「当店では本体と椅子のみ取り外しが可能です」「搬出輸送搬入はお客様の方で手配をお願いいたします」と説明している。
何よりも気になる買取の経緯について、ハードオフ担当者からは「個人的に所有されていたお客様から相談を受け、買取を行ないました」との回答が。

担当者は「通常店舗での買取は大きすぎるため行なっていませんが『大型商品にもチャレンジししてみよう』ということで、八王子大和田店のみですが取り扱ってみました。通常は出回らない、かなりのレアケースだと思われます」とも補足しており、同社のフロンティアスピリットが改めて感じられた思いだ。

その活用方法について、担当者は「そもそもゲーム基板を外し、モニターとしての販売を目的としております。本来捨てられてしまうものに再び手を加え、新たな製品として生まれ変わらせる『アップサイクル品』と思っていただければ幸いです」「そのため、ゲームとして使用されていた際の機能は使えなくなっており、スピーカー付きのモニターとお考え頂ければと存じます」と前置き。

その上で「大迫力の大型トリプルモニターのため、トリプルモニター対応のビデオボードを装備したPCを接続頂くだけで、ゲームでも、デイトレードでも、大迫力の動画視聴でも、テレワークでも、何でもできます。スピーカー付きのコクピットのため、音声も大迫力です」と、同商品の魅力を熱弁してくれたのだった。

問題の金額は…なんと、税込み33万円。重量も「大人3~4人で持ち運べるほど」とのことで、やはりかなりのサイズ感である。また、前出のように購入者の方で運送業者等を手配する必要があり、担当者の口からは「手で持ち上げられないため、必ず大き目のリフトがついたトラックを手配してください」と、ガチ目のアドバイスが発せられたのだ。

「破天荒」を地で行くスタイルのハードオフ。今回のコックピットも相当に衝撃的だったが…近い将来、必ず「それ以上に衝撃的な商品」で、世間の注目を集めることだろう。
入荷情報
コックピット入荷しました縦長トリプルモニターの没入感エッッッグイです!!ちゃんと椅子から音と出ます!話題の最新ゲーム等のモニターにいかがでしょうか? pic.twitter.com/C5zmDnLAOp
ハードオフ八王子大和田店【公式】 (@hoowada2788) September 22, 2023
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。