腰を蹴り頭をたたく… 部下に暴力、野田市課長(53)を停職処分 「ばか」などの暴言も

野田市は13日、部下の20代男性職員の足や腰を蹴る、頭をたたくといったパワーハラスメント行為を繰り返したとして、自然経済推進部の男性課長(53)を停職6カ月の懲戒処分にした。市によると、課長は職員に「ばか」などの暴言も繰り返しており、職員は精神的苦痛により今年7月から療養休暇を取得、現在も休職している。
市によると、課長は係長だった2021年度から今年7月にかけて、職員にパワハラを行った。暴力行為のほか、椅子を蹴飛ばすなどの威圧的行動を取ったり、「転職した方がいいんじゃないか」などと暴言を吐いたりしていた。課長は、少なくとも20回程度のパワハラ行為を認めている。行為は執務室のほか、出先で行われることもあった。休職した職員に市が聞き取りを行い発覚した。
課長は市の聴取に「指導の一環として行ったが、不適切な行為だった。申し訳ない」と謝罪しているという。課長は、13日に人事課付に異動になった。市はパワハラ行為時の上司2人も減給10分の1(3カ月)と戒告の懲戒処分とした。
鈴木有市長は「職員の綱紀粛正を徹底し市民の信頼回復に努める」とコメントしている。