3年間で2度も…大雪による“大規模立往生”想定訓練 新対策に“リアルタイム配信”のカメラ活用【新潟】

去年も新潟県柏崎市などの国道で発生した大雪による車の立ち往生。新潟市で10月17日、国道での大規模な立ち往生を想定した訓練が行われ、関係機関が連携面を確認しました。去年の教訓を生かした対策も立てられています。

2020年12月、記録的な大雪により、関越道で最大2100台の車が立往生しました。

この教訓から、大雪が予想される際には、早期に道路を通行止めにするなどの対策が取られましたが、去年、柏崎市や長岡市の国道で再び記録的な大雪による大規模な車の立往生が発生。立ち往生の解消までには、38時間を要しました。

こうした災害に備えようと、新潟市で17日、北陸地方整備局やNEXCO東日本など10機関から約200人が参加し、大雪による車両の大規模滞留を想定した対応訓練が行われました。

【訓練】
「現在、通行できるように除雪中ですが、もうしばらく時間を要することが想定されるので、支援物資を配布します」

訓練は、妙高市の国道18号線で1200台の車が滞留したことを想定して実施。

WEB会議システムを活用した情報共有や滞留している車の乗員への支援物資などを配布する手順が確認されました。さらに…

【記者リポート】
「現在、支援物資を配布する訓練をしています。そして、職員の胸元にはウェアラブルカメラ。現地の映像をリアルタイムで届けるために今回から試験的に導入しています」

今回の訓練からは、カメラで現地の状況をリアルタイムに配信できるウェアラブルカメラを活用。現地の状況がリアルタイムで分かることで避難計画や乗員の体調なども把握でき、具体的な方針も立てやすくなるといいます。

【北陸地方整備局 齋藤充 統括防災官】
「対策本部で情報を把握することによって、実際に現場で何が起きているかを的確に我々も把握をする。それに対して、どうすればいいかを、また現場と一緒に考えたうえで行動に移せると思っている。非常に有用」

秋も深まり、冬が近づく中、北陸地方整備局は早めのタイヤ交換のほか、大雪が降った際には、不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。