元カノ女性客を1都5県ソープ7店に沈め…ホストの極悪ぶりと言い分「店のNO.1になりたくて」

極悪ホストは風俗スカウトマンと手を組み、ホストクラブの客だった20代の元カノを1都5県、7つのソープ店に沈めていた。
「早く金をつくってこい」
東京・新宿のホストクラブで飲み食いしたツケを返済させるため、客で元交際相手の女性にソープランドで売春させたとして、警視庁保安課は21日、元ホストの秋葉拓也容疑者(27)を売春防止法違反(困惑売春)の疑いで逮捕。秋葉容疑者に頼まれ、ソープランドを紹介したとして、風俗スカウトの宇田川直人容疑者(27)と当時19歳だった無職の女も職業安定法違反の疑いで逮捕した。
■ツケを1000万円に水増し請求
秋葉容疑者は2021年10月、当時、自身が勤めていた歌舞伎町のホストクラブで女性客が滞納したツケ1000万円を支払うよう求めた。女性客が「払えない」と断ると、秋葉容疑者は「スカウトマンに紹介してもらってソープに行かせる。ソープを断るんだったら、もっときつい仕事をさせるぞ」と脅し、スカウトマンの宇田川容疑者に頼んで女性客を台東区吉原のソープランド「ペパーミント」と「サンタフェ」で働かせた。売春場所を提供したとして、両店舗の店長や従業員10人も逮捕された。
秋葉容疑者は吉原だけでなく、宇田川容疑者を通じて全国から「出稼ぎ先」を探し、22年3月まで、福島・小名浜の「鎌倉御殿フラワー」、愛媛・道後温泉の「夕月」、大分・別府の「小梅クラブ」、熊本・中央区中央街の「Ares」、沖縄・那覇市辻の「アリュール」で女性に売春をさせていた。

「秋葉は女性客が稼いだ給料の大半を巻き上げ、1000万円というツケの額も飲み代を水増しして請求していた。吉原のペパーミントはAV女優やグラビアモデルもいる有名店で、サンタフェは100人以上のソープ嬢が在籍し、サービスが濃厚と評判です。道後温泉の夕月は老舗店として知られていて、地方に出稼ぎに行かせることで、そのたびにスカウトマンは紹介料を手にしていたのでしょう」(捜査事情通)
昨年秋、警視庁から女性客が働いていたソープのある5県の県警に「東京のホストが売掛金を回収するため、20代の女性を働かせている」という情報提供があった。これを受け、各県警は内偵捜査を進め、警視庁の摘発に合わせ、店の経営者や店長など一斉検挙に踏み切った。一連の事件の逮捕者は計22人に上る。
女性客をソープで働かせた動機について、秋葉容疑者は「ホストクラブでナンバーワンになりたくて売春させていた」と供述しているというが、店のナンバーワンホストになれたかどうかは不明。自分勝手な事情で売られた女性客が気の毒だ。