【無印良品】MUJI HOUSE、「地方もいいけど、やっぱり都会に住みたい」人向けリノベを発表

MUJI HOUSEは10月13日、都会に暮らしたい人に向けて2022年11月より開始したプロジェクト「地方もいいけど、やっぱり都会に住みたいプロジェクト」に参加した約15,000人の「あったらいいな」をかたちにしたリノベーション住戸が、神奈川県横浜市と大阪府堺市に完成したことを発表した。

本プロジェクトでは、自社WEBサイトなどを通じて都会で暮らしたい人たちとのコミュニケーションを行い、都会で理想とする暮らし方・住まいについて一緒に「あったらいいな」を考えてきた。これまでに延べ15,000名が参加。間取りや仕様、そこで使用される建具やパーツに関して寄せられた様々なアイディアを基にリノベーション住戸が完成した。

本プロジェクトのアンケートでは、自分の暮らし方や生活形態に応じた間取りの可変性を希望する意見が多く寄せられたという。そこで暮らし方に応じて自分でカスタマイズできるように、暮らしのパーツとして、光を通す引戸を採用。広く使いたい時は引戸を大きく開けて、仕切りたい時は閉めることができる。また、風通しも開き方によって調整できる。

廊下は一般的に移動のみの機能だが、廊下に洗面台を置くことで、廊下に機能性が足されて無駄な部分を少なくした。洗面上部にはルーバー天井を設けた。石鹸や洗剤などの小物をストックするだけでなく、ハンガーをかけられるので仮干しに使うことでスペースを有効に活用できる。

既存の壁に木製の囲い「木囲い」を挿入。部屋をつなぐことで一室空間をつくることもでき、また個室として仕切ることも可能。デスクワークや収納など木囲いの中も有効に活用することができる。

今回、最も反響が大きかったテーマが「収納」だったという。限られたスペースを有効に活用するアイディアとして、洗面所上部や部屋の間仕切り部分、またアンケートでの意見を基にした玄関回りの収納アイディアとして、玄関の上框部分も収納スペースとした。

快適な温熱環境の実現のため、性能向上リノベーション「MUJI INFILL 0」として、高性能断熱材や複層ガラスインナーサッシを採用した。同社は、パーツの導入だけでなく、どんな間取りでも快適な暮らしをすることができるリノベーションを提供していくという。

10月30日~11月10日、実際のリノベーション住戸が体験できる完成現場見学会を実施する。リノベーション住戸を検討している人を対象とした見学会となる。開催場所は、神奈川県横浜市中区野毛と大阪府堺市南区茶山台の2カ所。