ゼロゼロ融資利用も…エアコン設置や配管工事など手がける会社2社が破産へ 負債額は約1億2100万円

新潟市江南区のエフディーエヌアジェンダと関係会社のヴァークスナインが10月3日に新潟地裁より破産手続き開始の決定を受けたことが分かりました。

民間の信用調査会社・帝国データバンク新潟支店によりますと、エフディーエヌアジェンダは2008年に創業し、おもに家電量販店の下請けで個人住宅のエアコン設置や配管工事をなどを手がけていました。ビジネスホテル向けなど大口案件があった2022年10月期には年売上高約1億1100万円を計上したものの、下請け受注で収益性に欠ける展開のうえ、人件費負担も重く3期連続の赤字決算となっていました。

この間、ゼロゼロ融資などを利用して凌いでいたほか、2022年11月には事業再構築補助金を利用し、新潟市中央区南万代町に冷凍食品の自動販売機の店舗を開設するなど、新事業により採算性向上に注力しましたが、同店舗の集客が計画を下回る中で資金繰りはひっ迫。支えきれず今回の措置となりました。

ヴァークスナインは2018年1月に設立されたエアコン設置工事業者で、エフディーエヌアジェンダと歩調を合わせた運営を続けてきましたが、連鎖する形となりました。

負債は2社合計で約1億2100万円に上っていたと言うことです。