北海道の1か月予報 寒気は一時的で、季節の歩みは遅め それでも早めの冬支度を

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向こう1か月の北海道は、気温が高めに経過するでしょう。特に10月いっぱいは、平年よりかなり高めとなる日もある見込みです。また、大陸からの寒気が弱い影響もあって、一時的に雪が降っても、長続きすることはないでしょう。
1週目(10月21日~27日) 峠を中心に雪で、ふぶく恐れも

今日(19日)、札幌管区気象台から向こう1か月の見通しが発表されました。明日(20日)の北海道付近は低気圧や前線を含む気圧の谷の中で、日中を中心に全道的に雨が降りやすくなるでしょう。道南方面や道東を中心に降り方の強まる所が多く、まとまった量の雨となる恐れがあります。夜には雨のやむ所が多いですが、道北やオホーツク海側では雨が残る見込みです。21日土曜日から22日日曜日は、上空に今シーズン一番の強い寒気が流れ込むでしょう。日本海側を中心に雨が降り、峠や山間部では雪の降る所もありそうです。石北峠や三国峠、北見峠、中山峠など、標高の高い峠では積雪状態となり、風も強まるため、ふぶく恐れもあります。また、日本海側北部を中心に平地でも雨が雪に変わり、初雪の便りが届く所もあるかもしれません。週末ということで外出を考えている方が多いと思いますが、峠越えの際は必ず冬タイヤを装備して、路面状況の変化に注意してください。まだ夏タイヤのままであれば、自家用車を使わずに公共交通機関で移動するなど、対策を心がけるようにしてください。23日月曜日以降は上空の寒気は抜けて、北海道付近には暖かい空気が流れ込みやすくなるでしょう。日中は過ごしやすいくらいの気温となり、晴れ間の出る日も多くなる見込みです。
2週目(10月28日~11月3日) 高めの気温は続く 初雪は遅め?
日本海側は、平年と同様に曇りや、雨または雪の日が多くなるでしょう。一方で、太平洋側は晴れる日が多くなります。オホーツク海側は天気が数日の周期で変わる見込みです。暖かい空気に覆われやすいため、気温は平年より高い予想となっています。この時期になると、日中でも一桁となる所が出てくるのも珍しくありませんが、今年はいつもより肌寒さがしのぎやすく感じられるかもしれません。ただ、秋は日々の気温変化に加え、朝晩と日中の気温差が大きい時期でもあります。目まぐるしい気温変化によって体調を崩さないよう、注意してください。主な都市の初雪の平年日は、網走10月30日、札幌や函館、帯広は11月1日、室蘭は11月2日と、この頃には平年で初雪が観測される所が多くなります。しかし、今年は気温が高めの影響もあって、いつもより初雪の観測が遅くなる可能性があります。
3~4週目(11月4日~17日) 暦の上でも冬へ
平年と同様に、日本海側では曇りや雨または雪の日が多いでしょう。太平洋側は晴れる日が多く、オホーツク海側は数日の周期で天気が変わる見込みです。大陸からの寒気が弱い影響もあって、気温は平年並みか高めで経過するでしょう。高めとはいえ、冬物のコートを着る機会もだんだんと増えてくるため、今のうちに夏の間眠っていたコート類の確認や手入れをすると、いざ使う時に焦らなくて済みそうです。なお、11月8日は二十四節気の「立冬」で、暦の上でも季節はいよいよ冬へと突入します。高めの気温が続くとはいえ、本格的な冬は確実に近づいてきます。すでに冬支度が完了しているという方は、まだ少ないかもしれませんが、いつ寒気が入って雪が降っても大丈夫なように、タイヤ交換や冬囲いなどは計画的に行うとよさそうです。
シーズン最初の雪道運転は特に注意

長く北海道に住んでいる方でも、ひと夏を過ぎると、雪道での車の運転感覚を忘れがちです。シーズン最初の雪は、たとえ雪に慣れている方でも、以下の2つのことに注意が必要です。(1)必ず、スタッドレスタイヤに交換するか、タイヤチェーンを装着しましょう。スタッドレスタイヤは、溝が十分にあるかどうかを、事前に確認してください。あまり使っていないスタッドレスタイヤでも、時間が経てば、劣化が進みますので、シーズン前に点検が必要です。(2)たとえ急いでいても、急ブレーキ、急なハンドル操作、急発進、急な車線変更など「急」のつく運転はやめましょう。「急」のつく運転をしてしまうと、車がスリップしやすくなります。車を発進する時や上り坂では、タイヤが空転してしまわないよう、アクセルをじわりと踏み込んでください。下り坂では、エンジンブレーキを基本として、アクセルとブレーキも適度に調整して、速度を落としてください。