愛知県西尾市で原付バイクを盗んだとして66歳の男が逮捕され、愛知県警は20日朝、拠点とみられる岩倉市内の倉庫を家宅捜索しました。男は15年以上前から、盗んだとみられるバイクを買取業者に持ち込んでいたとみられます。
20日午前8時ごろ、愛知県岩倉市に集まった県警の捜査員。向かった先は犯罪の拠点とみられる倉庫です。捜査員は、まるでゴミ屋敷のように積み上げられたバイクなどを乗り越え、大がかりな家宅捜索が行われました。
倉庫からは、大量のバイクや自転車が運び出されました。その数は100台以上にのぼるとみられ、警察が次々とトラックに積み込み押収しました。
倉庫を管理していたのは、北名古屋市の自称・自営業、丹羽篤志容疑者(66)です。
丹羽容疑者は今年8月、西尾市内の集合住宅で原付バイク1台を盗んだとして18日に逮捕されました。容疑を認めていて、盗んだバイクなどを売りさばいていたとみられています。
丹羽容疑者は、9台のバイクを数回に分けて、1つの買取業者に持ち込んでいたということです。盗まれたバイクと知らずに買い取ってしまったという瀬戸市内の業者に話を聞きました。
＜バイクの買取販売業者＞
「盗んだバイクをその日のうちに持って来られると、盗難照会をしても結果が出ない。数日後に出荷する際にもう一度照会をかけて盗難車だとわかり、警察に通報した」
瀬戸市内のバイク買取販売店の間では、15年以上前からバイクを軽トラックに載せて売りに来る丹羽容疑者の姿が目撃されていたといいます。
倉庫からは盗難届が出ているバイクや自転車が大量に見つかっていて、警察は丹羽容疑者の余罪を追及しています。