高裁「寄付と薬剤の使用量が密接に関連」三重大病院での汚職事件 57歳元教授に再び執行猶予付きの有罪判決

三重大病院をめぐる汚職事件の控訴審で23日、名古屋高裁は1審の判決を支持し、元教授の男に、執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

三重大病院での汚職事件で、元教授に再び執行猶予付きの有罪判決が言い渡されました。

三重大病院の元教授・亀井政孝被告(57)は、小野薬品工業の薬剤を購入して便宜を図る見返りに、寄付金200万円を大学の口座に振り込ませた罪などに問われていました。

津地裁は今年1月、亀井被告に執行猶予付きの有罪判決を言い渡しましたが、亀井被告側が「寄付金は薬剤の処方の増加の対価ではない」と無罪を主張し控訴していました。

23日の判決で名古屋高裁は「亀井被告が営業担当に『寄付金が必要だ、頼むよ』などと言っていて、寄付と薬剤の使用量が密接に関連付けられている」などとして、再び懲役2年6カ月執行猶予4年の判決を言い渡しました。