藤井聡太八冠vs永瀬拓矢九段 10日ぶりの“再戦”は持ち時間各10分の超早指し戦だった

将棋の藤井聡太八冠(21)が、10月21日に大阪で激突したのは、八冠達成時に大逆転で破った、あの永瀬拓矢九段(31)です。ファンに見守られながらの公開対局…藤井八冠はどんな様子だったのでしょうか?
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(対局前意気込み・藤井聡太八冠)「多くの方にご来場いただいているので、良い将棋を指したいという気持ちが強い」JTプロ公式戦は、持ち時間それぞれ「10分」の早指しで行われる公開対局です。
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21日、大阪で行われた準決勝は、史上初の8大タイトル独占を達成した藤井聡太八冠と、最後の砦として立ちはだかった永瀬拓矢九段が再び激突するドリームマッチとなりました。
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対局前、永瀬九段は藤井八冠について。(対局前意気込み・永瀬拓矢九段)「早指しから持ち時間のある棋戦まで、全て結果を出されているので、良い勝負ができれば」
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観戦の申込は10月1日に締め切られていましたが、2000人以上の観客が熱い視線を送りました。
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また、「封じ手」や谷川浩司十七世名人の「大盤解説会」なども行われ、将棋ファンにはたまらない見所が満載。
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そして熱戦はやがて。84手までで永瀬九段が投了し、藤井八冠が決勝進出を決めました。
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(藤井八冠)「かなりの駒損になるので、うまくいっているかきわどいと思って指していた」
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去年、この大会で最年少で初優勝した藤井八冠。連覇を目指し、11月19日、東京で行われる決勝に臨みます。
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ところで、2人は大会前日、大阪市長を表敬訪問し記念に色紙をプレゼント。
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藤井八冠が書いた言葉は「雲外蒼天(うんがいそうてん)」。努力して試練を乗り越えた先に、素晴らしい景色がある、という意味の言葉です。
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実はこの言葉、おととし、藤井八冠が初めてタイトル防衛を果たした「棋聖」の就位式でも記していました。
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(藤井八冠)「強くなることで盤上において今まで見えていなかった景色が見えてくるかなと思うので、それを目指していきたいということを込めた」
前人未到の八冠独占を達成した藤井八冠。しかし、初心を忘れず、「八冠を維持すること」ではなく、さらに強くなろうと改めて決意した気持ちが表れているようです。
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そして、そんな藤井八冠の姿勢を尊敬しているという永瀬九段の言葉は何と、藤井聡太の「聡」…特に意味はないそうですが。
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実は、王座戦第1局が行われた「元湯陣屋」に贈った色紙にも「聡」!長年、練習パートナーとして絆を深めてきた藤井八冠へ「遊び心」を贈ったのかもしれません。
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さて、その藤井聡太八冠に対し、愛知県が「県民栄誉賞」を贈ることが決まりました。(愛知県 大村秀章知事)「史上初の八冠という偉業が成し遂げられたこの機会に、その栄誉を永くたたえたいと考え、このたび県民栄誉賞をお贈りすることとしたもの」
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愛知県の県民栄誉賞は、元フィギュアスケート選手の浅田真央さんや、元中日ドラゴンズ監督の星野仙一さん、元レスリング選手の吉田沙保里さんに続き4人目です。
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表彰式の場所や日程など、詳細はまだ調整中だということです。