エアコンの8畳用と12畳用がいらない理由 性能差はほとんどないのに4万円も高く…

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寒暖差の激しい日本において、エアコンの使用頻度が高い人も多いのでは。今回は家電に関する動画を配信しているユーチューバー ・まさとパパのYouTubeチャンネル「まさとパパの家電チャンネル」にて紹介されていた「8畳用と12畳用のエアコンがいらない理由」を紹介したい。

エアコンといえば、同じモデルであっても使用する部屋の畳数やW数に応じて値段や能力が変わることが多い。動画冒頭でまさとパパは「エアコンの能力を十分に活かし、効率よく使うためには当然部屋の大きさにあったもの選ばないといけません」と説明。
カタログにも目安となる「畳数表記」がされているのだが、この表記は1964年に制定されたまま全く見直しがされていないため、今の断熱性能が高い戸建てやマンションの場合は畳数で合わせるとオーバースペックになってしまうケースも多いという。

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では、「畳数表記」以外でどこを基準に考えるべきかというと「冷房・暖房の最大能力値」だそう。そして、この「冷房・暖房の最大能力値」は基本的に3段階しかないため、「8畳用と12畳用のエアコンがいらない」ようだ。
動画内ではカタログに掲載された「冷房・暖房の最大能力値」を比較。すると6畳用の暖房の最大能力値は5.7kWであるのに対して、8畳用は5.8kWと0.1kWの差しかなかった。そのため動画内で比較したモデルでは6畳用と8畳用はほぼ同じ能力なのにカタログ価格で4万円も差が生まれていることがわかった。

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その後、同モデルの10畳用と12畳用と14畳用の3種類を比較してみると、10畳用と12畳用の差は冷房の最大能力値が0.1kWだけ差があるだけで他は完全に同じとなっており、14畳用は電源が200Vになっていることもあり10畳用と12畳用に比べて1kW以上の差が生まれていた。
ちなみに、14畳用は200Vのため最大消費電力は大幅に上がるのだが、省エネ性能も大幅によくなるため期間消費電力は14畳用よりも12畳用のほうが高くなってしまうという。

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また、まさとパパは「能力に余力のない運転は機械の寿命を縮めます」とコメント。続けて「これで値段の差が10畳用と12畳用、12畳用と14畳用で同じ3万円だとしたら12畳用を選ぶ理由は無いと言ってもいいかもしれません」と話していた。
今回の動画のコメント欄には「カタログを見て疑問に思っていましたがこの動画を拝見してスッキリしました」「ちょうどエアコンを変更しようと考えていたので助かりました!」といった反響が寄せられている。