トランスジェンダー女性の診察を断った男性婦人科医 「本物の女性限定」発言で物議

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トランスジェンダーの女性が、「専門外」を理由に婦人科医から診察を拒否されたことが、物議を醸している。『Euro News』『Townhall』などが伝えている。

フランス南西部に住むトランスジェンダーの女性(26)が、彼氏に付き添われてある病院の婦人科を訪れた。女性は事前に予約を取って来院したが、婦人科医の男性医師に診察自体を断られたという。
激怒した女性は、「トランスジェンダー嫌い」などと叫びながら、看護師にも罵声を浴びせて去っていった。また付き添いの彼氏もショックを受けていたという。
のちにこの彼氏がGoogleの口コミに一連の出来事を批判的に書きこんだうえ、病院に低評価をつけたそうだ。

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彼氏の書き込みに、当該医師が素早く反応。「ヒゲをそって女性になったと言われても、私は男性を治療するスキルはありません。当院は男性に適さない。他のトランスジェンダーにも、私の病院では歓迎されないとお伝えください」などと、身体的に生まれながらの“本物の女性”である人しか診察しない旨を書き込んだ。
この発言後、ヨーロッパ中のトランスジェンダーの権利団体から抗議の声が上がり、あらゆる場所で女性擁護を展開している。フランスのある団体は男性医師の発言が「差別」に当たるとして、男女平等・差別担当大臣に調査を求めているという。

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その後、男性医師はトランスジェンダー患者の知識不足を認めたうえで、「女性は30年の医師経験で初のトランスジェンダー患者でした。性転換手術を受けていても、それは典型的な女性器ではないのです」などと話した。
続けて口コミの発言については謝罪し、「不当に攻撃された怒りから、不適切な言葉を使用したことは後悔しています。私の力では手に負えない騒動になっていますが、確かにトランスジェンダーの医療には問題があります」などと、『Euro News』に話している。

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このニュースが報道されると、ネット上では「医療知識はあるのに、診察しない理由がわからない」「医師の発言は攻撃的。女性限定と言い切るのは、いかがなものか」などと批判的な声が挙がった。
そのほか、「医師は悪くない。何でもかんでも差別にするべきではない」「診察拒否は仕方ない。穴は穴でも女性器ではない」「男性器を切除した病院に行けばよかったのに」と言った声も集まっている。