県の“条例”に子どもの思い反映へ 「街灯少ない」「相談しにくい」小学生が本音ぶつける【新潟】

新潟県が来年度の施行を目指し、準備を進めている「子ども条例」。条例の主役となる子どもたちが今、何を思い、何を求めているのか…児童が県の職員に直接思いをぶつけました。

【県の担当者】
「皆さんから色んな意見をもらって、それを条例や取り組みに生かしていきたいと思う」

県子ども条例は、子ども政策における県の基本的な姿勢を示すもので、県は今年8月から小・中学校などで子どもたちの声を聞き取っています。

10月24日は、新潟小学校の6年2組がその対象です。

【児童】
「私はドローンをやっているが、ドローンは法律が厳しくて、練習できる場所がこの辺にない」

【児童】
「街灯をもっと増やして、子どもが快適に過ごしやすい設備づくりを目指してほしい」

ハード面での要望のあとは、子どもたちの内面に関する意見が続きました。

【児童】
「いじめとか差別をなくす協力をしてほしい」

【児童】
「いじめなどについて電話で聞き取ってくれるというものがあるが、けっこう重いというか」

「悩み事をもっと気軽に相談できる手段をつくってほしい」と訴えます。そのほかにも、大人にお願いしたいことが。

【児童】
「すぐに怒るのではなく、その前にどういうことがあったのか詳しく聞いて、ちゃんと分かってもらいたい」

授業中、子どもたちの声が途切れることはありませんでした。

【県子ども家庭課 伊花直之 子ども政策室長】
「正直に言うと、国からの分厚い書類を読むよりも、この45分のほうが、よりありがたかった。生の声が聞けた」

【児童】
「大人が自分の意見を聞いてくれる機会は少ないし、言っても上まで行かない、実現しないことが多いから、今回、こういう場を設けてくれて、すごくうれしかった」

【児童】
「少しでも自分たちの意見が取り入れられたら、すごくうれしい」

【県子ども家庭課 伊花直之 子ども政策室長】
「今回いただいた子どもたちの生の声も十分反映して、子どもたちがよりよく育っていける環境づくりに努めていきたいと考えているし、条例もそれを後押しするものにしていきたい」

県は、有識者会議などを経て、2月定例会での条例案提出を目指しています。