「頂き女子りりちゃん」が1億円貢いだNo.1ホストの金の使い道 自宅で札束並べ「紙切れ」発言

パパ活で3億円稼いだとSNSで豪語していた「頂き女子りりちゃん」は、ダマし取ったカネを推しのホストにせっせと貢いでいた。
詐欺で得たカネと知りながら、「りりちゃん」こと風俗店店員の渡辺真衣被告(25)から現金約4000万円を受け取ったとして、愛知県警中署は23日、ホストクラブ店員の田中裕志(26)と店長の橋本一喜(34)両容疑者を組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕した。
真衣被告は数年前から東京都新宿区歌舞伎町にあるホストクラブに通い、店を訪れるたびに「狼谷歩」の源氏名で働いていた田中容疑者を指名。2021年6月と22年5月だけで、計4000万円を支払っていたが、カネの出どころは、真衣被告がパパ活で一般男性からダマし取ったものだった。
田中容疑者が真衣被告に送った「オレも共犯。真衣ちゃんがパクられる時はオレも一緒だから」というLINEが、逮捕の「決め手」になった。
真衣被告の銀行口座には男性数十人から1億6000万円が振り込まれ、手渡しで受け取った現金も数千万円あり、被害総額は2億円を超える見込み。さらに「頂き女子の参考書」と題した詐欺マニュアルを1セット3万円で1000人以上に販売し、3000万円を売り上げていた。
真衣被告は田中容疑者をナンバーワンホストにするため、カプセルホテルや友人宅を転々としながら、毎晩のようにホストクラブに通い、パパ活で稼いだ金をつぎ込んでいた。その額は21年以降、月平均200万円、総額1億円以上に上る。真衣被告が入れ揚げたホストとはどんな人物なのか。
本人のSNSによると、青山学院大を卒業後、ホストになり、資産1億円を達成。日本の高配当株に投資し、生活費を完全に資産所得でまかなえる状態を目標にしているという。趣味は将棋、サウナ、筋トレ、読書。
はじめてグループでナンバーワンになったのは2年前、23歳の時。年間売り上げは1億円を超え、年収は6000万円だった。昨年5月には、バースデーイベントで最高月収4000万円を稼いだそうだが、そのうちの2763万円は真衣被告が支払っていた。
田中容疑者はSNSで「1億円プレーヤーのお金の使い道」について語り、こう締めくくっている。
<最後に家にある現金を集めてみた。6000万円ぐらいあるのかなぁ。お金を持ってみたら分かるけど、紙切れだよ、コレ。これでね、本当に欲しいものって手に入らないよね、やっぱ。これとさぁ、一番欲しいものを交換してって言われたら、交換する? しないでしょう。本当にね、人が大事にしているものってお金じゃ買えないし、お金で買えるものって限られている。人が本当に欲しいものって、お金じゃ買えないんだよ>
真衣被告が8月に逮捕された際、銀行口座には残金がほとんど残っておらず、財布にも数千円しか入っていなかった。一方、田中容疑者は真衣被告や女性客から貢がせた1万円の札束58個をテーブルに並べ、それを眺めながら、自己陶酔していた。