イスラム原理主義組織ハマスに襲われたタイ人男性が帰国 「喉をナイフで切られた」

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心配していた妻子のもとに、イスラエルで働いていた夫がようやく帰国。ハマスの残忍なメンバーに襲われた日について語ったことを、タイのメディア『Thaiger』などが伝えている。

イスラエルの養鶏場で長いあいだ働いていたタイ人男性(34)が、イスラム原理主義組織ハマスのメンバーに襲われ重傷を負いながらも19日に帰国。待っていた妻(27)と娘(5)に出迎えられて4年ぶりの再会を喜び、抱き合って涙を流した。
首にひどい切り傷ができていたことから、「搭乗後に何度か状態を確認してもらった」という男性がメディアの取材に応じ、恐ろしい出来事を振り返った。

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男性は襲撃を回顧し、「あの日、養鶏場で働いていたところ、ハマスのメンバーたちに奇襲されたんです」とコメント。養鶏場から逃げ出そうとしたが、メンバーに見つかり襲われたと明かした。
この時、男性はメンバーがナイフを持っていることに気づき、つかもうとしたが失敗。直後にメンバーは何度か男性を刺して喉を掻っ切り、男性の所持品を奪ってその場を後にした。
意識を失った男性はその後に目覚めて走り出し、1キロ離れた場所で友人と再会。応急処置をしてもらってから病院に行き、3日後にタイに戻る飛行機に乗ることができたのだという。

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男性をタイで待っていた妻は、「4日も連絡が取れなくて、本当に心配しました」「ようやく連絡がついたのは、夫がイスラエルの病院に行ったあとのことです」と振り返った。
今後については「夫をイスラエルに出稼ぎに行かせるつもりはありません」「ウドーンターニー県で、一緒に農業関係の仕事をする予定です」と明かしている。
イスラエルで働くタイ人の中には、「このままここで働きたい」と強く望んでいる人もいるという。今回帰国したタイ人の中にも、「まだ借金の返済がある」として、再びイスラエルに渡ることを希望している人がいると伝えられた。