認知症の妻と無理心中しかけた90代男が逮捕 「どうせ僕たちは先が短い」と供述

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枕を使い、妻を窒息させようとした男が逮捕された。警察に通報した娘の話、また事件の詳細について『New York Post』などアメリカのメディアが伝えている。

アメリカ・ケンタッキー州ベレアにある民家でDVトラブルが発生したという連絡を受け、現地警察が出動。通報した女性から「父が母にキレて窒息死させようとしたんです」「私が父を母から無理やり引き離しました」と聞かされた。
すべてを目撃した介護士2名も「ご主人が奥さんを窒息させようとしていました」「15~20分ほど殺そうと試みていたんです」と話したため、警察官は通報者の父親(96)を殺人未遂の疑いで逮捕した。
そして口、鼻などから出血し、ひどく怯えているエレイン・タフラーさん(90)を保護し、病院に搬送したという。

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警察に事情を聞かれた男は、「同じ部屋で休んでいた妻を、枕を使って窒息死させようとしたんです」「どうせ妻と僕は先が短い」「それに妻から何度も『死ぬ準備はできた』と言われていました」などと語った。
また男は「妻を認知症の苦しみから救い、僕も後を追うつもりでした」と告白。しかしどのように自殺するかについては、計画していなかったとみられている。
生きた状態で病院に搬送されたエレインさんの現在の状態については、今のところ公表されていない。

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エレインさんの認知症は急激に進行していたといい、見守っていた男にとってもつらい状況が続いていたようだ。逮捕後は2万5,000ドル(約374万円)を支払って保釈されたが、11月14日には出廷する予定だという。
SNSには「夫の気持ちが理解できる」「うちにも寝たきりの家族がいるが、やはり死を望んでいると思う」といった意見が多数書き込まれている。
しかし男の行動を批判する人たちは、「許せない行為だ」「誰にも危害を加えず生きている人を殺そうとするなんて…」という驚きの声もあがっている。