【顔写真あり】殺人や傷害致死事件 指名手配犯の情報を 11月捜査強化、千葉県警が推進本部 昨年は月間中に8人逮捕

指名手配されている容疑者の捜査強化月間が11月1日から全国一斉で始まる。千葉県警は推進本部を立ち上げ「似ている人を見つけたら、いつ、どこで、どういう服装だったのか教えてほしい」と情報提供を呼びかけている。
県警刑事総務課によると、全国で指名手配されている容疑者は9月末時点で約540人。県警はこのうち24人を殺人や窃盗、詐欺などの疑いで指名手配している。昨年の強化月間中、県警は指名手配していた33人のうち8人を逮捕した。
捜査の強化にあたり、県警は宮沢忠孝本部長をトップとする推進本部を立ち上げ、各署でも署長を筆頭とする推進室を設置。公共施設などでポスターを掲示したり、JR海浜幕張駅前の大型ビジョンで映像を流したりして周知を図る。
県警で公開指名手配しているのは、中国人らによる偽造特殊景品利用の広域詐欺事件の陳万哲容疑者(62)=中国出身、浦安市富士見の拳銃を使用した外国人殺人事件のモハマディ・ジョザニー・アリーアクバル容疑者(53)=イラン出身、松戸市松飛台の中国人密航者傷害致死事件の林国燕容疑者(63)=中国出身=の3容疑者。身体的特徴や情報提供の連絡先は県警ホームページに掲載されている。
昨年起きた大分県別府市の大学生2人死傷ひき逃げ事件で、警察庁が重要指名手配した八田与一容疑者(27)の情報も寄せられているという。
同課犯罪捜査支援室の庄野淳室長は「(指名手配の事件に)直接関係しなくても、情報提供が他の事件に結びつくことがある」として協力を求めた。