〈特殊詐欺・戦隊ヒーローの悪評と金銭事情〉「池田容疑者の仕事部屋には妻以外の“オンナ”が…」「ポルシェやゲレンデに乗っていて金はあったのになぜ?」堕ちたヒーローの実態

特殊詐欺の受け子として男性からクレジットカードをだまし取り、10月26日に逮捕された俳優で声優の池田純矢容疑者(31)。池田容疑者の素行については#1で報じたが、取材を進めると池田容疑者の“手クセ”の悪さがさらに浮かび上がってきた。
所属事務所が30日、池田容疑者が特殊詐欺に加担したとして、27日付けで契約を解除していたことを発表。#1でも報じたとおり、2006年に「第19回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で準グランプリに輝いた池田容疑者は、『海賊戦隊ゴーカイジャー』(2011年放映開始)でゴーカイシルバー(伊狩鎧)に抜擢されて知名度を上げた。その後も仕事が途切れることはなく、今年はじめの話題映画『レジェンド&バタフライ』(堀久太郎秀政役)に出演するなど、ドラマ、舞台、声優業をマルチにこなす実力派の俳優だった。
池田純矢容疑者(本人インスタグラムより)
その一方で、精神的なもろさも持ち合わせていたようだ。ある芸能関係者が語る。「池田容疑者は今年8月上旬から出演する予定だった舞台『熱海殺人事件 バトルロイヤル50’s』を体調不良により降板。その後、自身のX(旧Twitter)で体調について具体的なことを言及することはありませんでしたが、8月29日の投稿で『自分を過信しすぎていた事が全ての原因です』とあいまいながら降板理由を説明しています。その投稿では今後の活動について『目の前にある作品に改めて向き合い、こつこつと一生懸命頑張る事、それしか自分にできる事はありません』と前向きに綴っていました。しかし、その数日後、非常に意味深なツイート(ポスト)がされたのです」
人生最大の弱音を吐きます。今から書く言葉は誰に許可を求める訳でもなく、僕個人の自分勝手な言葉です。表に出る人間として、表現者として、エンターテイナーとして、自分の勝手な思いで言葉を吐いてはいけないと思いながらずっと生きてきました。…
その意味深な投稿がされたのは9月7日。「人生最大の弱音を吐きます」という前置きで始まった1400文字にも及ぶ長文だ。その中には「いま僕は人生のどん底にいます」や「よし、あっちへ行くか。と思った事は数え切れないほど沢山ある。実行した事も」といった物騒な言葉も並んでいた。その後、ファンからたくさんのメッセージや手紙を受け取って再び生きる勇気を得たのか、9月10日には「この素晴らしい世界に生まれ僕は幸せです」とXで投稿していた。
#1では関係者の「金に困っている様子はなかった」という証言を紹介したが、ではなぜ特殊詐欺に手を染めたのか。池田容疑者とデビュー当時から親しかったという俳優仲間がいう。「池田くんの愛車はポルシェ、その前はゲレンデ(ベンツGクラス)に乗っていた時期もありましたし、仲間に100万円単位のお金をポンと貸したりとその気前のよさは有名でした。奥さんや子どもたちと暮らす一軒家とは別に、マンションに仕事部屋をひと部屋借りていたので、お金は持っていたはず。なんでこんなことしたのかわからないですが、精神的に不安定で承認欲求が昔からあって、なんらかの形で詐欺グループと接点ができたのかもしれません」
ツーリング中の池田容疑者(本人インスタグラムより)
実は池田容疑者は2016年に子どものいる女性と結婚。そして2018年にはその女性とのあいだに第一子が誕生しており、二児の父だった。しかし、一家の大黒柱としての意識は希薄だったようだ。前出の俳優仲間は続ける。「女性関係は派手で半年前に仕事部屋に遊びにいった際も、奥さんではない、一般の女の子を連れていました。ベッドも置いてありましたし、仕事部屋というよりはあそこはオンナの子や仲間内と遊ぶ“別部屋”でしたね。家庭内はあまりうまくいってないとも話していました。池田君は三茶界隈がホームで、今をときめく人気俳優や海外でも活躍する若手俳優と交流があり、それなりに顔も広かった」
だが、仕事現場での評判はあまり芳しいものではなかった。「デビュー間もないころから素行不良でマネージャーによく怒られていました。ドラマデビュー作の『私たちの教科書』(フジテレビ系。2007年放送)では、当時14歳の池田くんは現場ではかなり若いほう。それでも態度がでかくて生意気だったので、2、3歳年上の先輩俳優に目をつけられていたんです。なのに、『自分は本当はあんたと同い年だ』とか『大阪時代はホストをやっていた』とかフカしていました。家庭環境もあまりよくなかったと言っていましたが。みんな彼の話は半信半疑で聞いてましたね。ただ、上に対しての人当たりはピカイチで、監督さんなどへの営業は自分から率先してやってましたね。制作現場の上の人間に気に入られて呼んでもらった映画やドラマもけっこうあるみたいですよ」(前出、俳優仲間)戦隊ヒーローの後輩俳優(20代)も、池田容疑者については苦々しく話す。「池田さんは粗暴な一面もあって、僕ら後輩の間でも怖がってる人は結構いました。そんな池田さんも昔からヒーローになるのが憧れだったみたいで、『ゴーカイジャー』が決まったときは喜んでいたみたいですけどね。戦隊ヒーローの役者になっても、芸能界で生き残れるのはひとにぎりといわれますが、池田さんは成功していたほうなんで、残念ですね」
SNSに“意味深投稿”をした後、池田容疑者のもとに寄せられた応援の手紙(本人Twitterより)
“堕ちたヒーロー”が世間の耳目を集めてしまうのは世の常だが、それ以前に彼はもともとがヒーロー気質ではなかったのかもしれない。※「集英社オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。メールアドレス:[email protected](Twitter)@shuon_news取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班