サルによる女児誘拐事件が発生 父親が畑で目を離した隙に…

サルによる女児誘拐事件が発生 父親が畑で目を離した隙に…の画像はこちら >>
子供をターゲットとした痛ましい誘拐事件が世界各地で起きているが、犯人は人間に限ったことではないようだ。常識を超えた事件の話題を、シンガポールの『AsiaOne』やマレーシアの『Sin Chew Daily』が報じている。

10月21日、中国南部に位置する貴州省の六盤水市(ろくばんすいし)で、3歳の女の子が突如姿を消した。
女の子の両親は農家を営んでおり、その日も一緒に畑へ。木の下に座り、ふたりの農作業を見ていた。ほんの数分後、その木に目をやった父親のリゥさんは、娘がいないことに気が付いたという。

関連記事:うつ病悪化した母親が5歳娘を殺害 打ちひしがれる父親に近隣住民も同情
周辺を探しても娘は見付からず、両親は警察に捜索願を出し、近隣住民にも事情を知らせた。ただちに捜索チームが結成され、森の中で大規模な活動が行われたという。
しかし、いくら探しても女の子は発見されず、それでも諦めずに皆で女の子の名前を叫んでいたところ、母親が山から娘のかすかな声を聞いた。
一同はその一帯で捜索活動を強化。行方不明になってから約2時間後、女の子は無事に発見された。

関連記事:トランスジェンダーの「女」が女児を誘拐し性的暴行 懲役20年で男性専用刑務所へ
いくつかの切り傷だけで大きなケガはなかったが、女の子がいたのは崖のすぐ近くに建つ高さ30メートルの木の上だった。
この地域では、山に生息する野生のサルが人里にエサを求めて出没する様子が、たびたび目撃されていた。
警察はサルが女の子を連れ去ったと考えており、「もっと山奥へ連れて行かれていたら、発見は難しかった」と明かしている。

関連記事:立ちション中に野生のサル軍団に襲われた男性 自衛を試みるも崖から落ち重傷
捜索に参加した村の幹部は、住民の安全を確保するため、地域一帯の定期的なパトロールの強化を表明。リゥさん夫妻は、警察の捜索チームや協力してくれた近隣住民に、感謝の意を述べた。
注意すべき誘拐犯は、人間だけではないことが判明した今回の事件。報道には世間の多くの人々が「ショックを受けた」と話している。