農家「半年近く丹精込めて…」イチゴの苗約18万円相当の盗難被害 逮捕の男は同様の被害12件にも関与か

先月13日、三重県伊勢市のイチゴ農家でイチゴの苗およそ600株、18万円相当を盗んだとして52歳の無職の男が逮捕されました。

10月13日午前3時半過ぎ、事件が起きたのは伊勢市小俣町のイチゴ農家です。三重県で開発された「かおり野」という品種のイチゴの苗およそ600株、18万円相当が盗まれていました。

イチゴ農家の山神さん:
「夜中の3時過ぎに車が止まること自体がないかなと考えて、怪しいなと思ったんですけど」

JAによると三重県では今年9月から10月にかけ、松阪市と伊勢市で同様の被害を12件確認され、被害はおよそ6500株、600万円以上に及ぶといいます。

イチゴ農家の山神さん:
「半年近くかけて丹精込めて育てる苗なので、それを盗むのは本当に腹立たしいですね」

防犯カメラの映像などから犯人が浮上し、松阪市の無職・田中聡容疑者(52)が逮捕され、7日送検されました。

イチゴ農家の山神さん:
「一番はほっとしました、本当に。しばらくの間は夜も眠れないような感じで、非常に心配だったんですけど、逮捕につながってよかったと思います」

田中容疑者は警察の調べに対して「後日話します」と認否を留保。警察は同様の被害についても、田中容疑者が関与しているとみて調べています。