連合新潟”新体制”発足 難しい舵取りも… “野党共闘”に連合本部・芳野会長「推薦取り消しもやむなし」

連合新潟が11月8日に定期大会を開き、新たな役員体制を決定しました。一方、立憲民主党と共産党の連携について、連合本部の芳野会長は「推薦取り消しもやむなし」と発言。さっそく難しい舵取りを迫られています。

8日に開かれた、連合新潟の定期大会。

新たな役員が選出され、会長には小林俊夫前事務局長が、事務局長には女性初となる桑原典子前副事務局長が就任しました。

連合本部の芳野友子会長や各政党の関係者が参加する中、話題に上がったのは…

【連合本部 芳野友子 会長】
「向こう2年間に衆参国政選挙が確実に実施されます。働く者・生活者の立場に立つ政治勢力の結集・拡大を目指して、改めて努力してまいります」

この選挙戦のたびに課題として上がるのが、連合本部が距離を置く共産党との野党の連携です。

県内では、過去の選挙で共産党を含む野党共闘で議席を確保してきた経緯があります。

【社民党県連 小山芳元 代表】
「野党がまとまらなければならない。リベラル勢力を結集して、自民党に立ち向かわなければ、政治を変えることはできない」

この発言の背景にあるのは、去年の参院選。立憲民主党の現職だった候補者が連合新潟との関係を重視した結果…

【共産党新潟県委員会 樋渡士自夫 委員長】
「まだ頭にきている人もいるでしょう」

野党の足並みが乱れ、自民党の新人に敗れる要因の一つとなっていました。

こうした中、立憲民主党県連は、次期衆院選で共産党を含めた野党間で候補者調整を行い、連携する方針を決定。その一方で、連合新潟へ候補予定者の推薦を依頼しています。

連合新潟は「人物重視」「候補者本位」を基本に、今後、推薦の可否を検討するとしていて、共産党との距離については…

【連合新潟 小林俊夫 会長】
「それぞれが公の党だから、何か問題提起するということもないし、関知をしないということ」

一方NSTの取材に対し、芳野会長は…

【連合本部 芳野友子 会長】
「共産党さんと何か一緒にやるというようなことがあるとするならば、連合としては推薦取り消しもやむなし、ということになるので。連合の考え方は一環しているから、それは立憲さんもご理解いただいているというふうに思う」

新しい体制となった連合新潟。難しい舵取りを迫られています。