[マスクの下 こころとからだ 子どもたちの今]
今春に控える小中学校の卒業式で、県内41市町村のうち26市町村が県教育委員会の「マスクを外しての参加を基本とする」との通知に準じて対応することが16日、沖縄タイムスの調べで分かった。那覇市など3市村はマスクを外すタイミングや対象者を限定するなど独自の方針を示し、検討中とした12市町村は通知の内容を学校長などと協議した上で対応を決める。
関連記事「マスクは体の一部」「顔をさらすのは…」 コロナ禍を生きる子どもたちの葛藤【素顔の不安・・・「マスクは体の一部に感じる」と語るユリさん=2022年12月、本島北部(銘苅一哲撮影)[マスクの下 こころとからだ・・・www.okinawatimes.co.jp 県教委は文部科学省の方針を受け、生徒、壇上で卒業証書を授与する校長、式に参加する教職員がマスクを外すことを基本とし、校歌斉唱や合唱など声を出す場面では着用を求めるよう通知した。
26市町村は通知を踏まえる。宜野湾市はマスクを外しての参加を基本とした上で「着脱の判断は児童生徒や保護者の意向を尊重し、差別が生じないよう指導を求める」と説明。東村や座間味村などは通知内容を学校に伝えた上で、最終的には学校が感染状況を踏まえて判断するとしている。
独自の対応を取るのは3市村。那覇市は「新型コロナやインフルエンザは依然として感染対策が必要と判断した」とし、マスク着用を推奨した上で入退場や卒業証書を受け取る際には外すよう伝達した。
中城村は小学校で県教委の通知に準じる一方で、中学校は高校受験を控えているため生徒、教職員、保護者、来賓とも着用の協力を求める。多良間村は「マスクを着用するかどうかは、子どもや親の判断に任せる」とした。
検討中は12市町村。糸満市は「県教委の通知では小学1~5年、中学1~2年の児童生徒がどうするか、はっきり書かれていない」として、各校長の意見を聞き取った上で保護者向けの文書を作成する考えを示した。