【センバツ21世紀枠】新潟は部員14人で今秋8強六日町を推薦 毎年3m超の豪雪地「地域のおかげ」

新潟県高校野球連盟などは10日、来春のセンバツ甲子園21世紀枠の新潟県の候補校に六日町高校を推薦することを決めたと発表しました。

新潟県の推薦校として決まったのは、今年度で創立100周年を迎える県立六日町高校です。

六日町高校は今秋の大会で、厳しい試合展開も粘りの野球を展開し、部員14人でベスト8まで勝ち進みました。準々決勝では、北信越大会ベスト8の関根学園に惜しくも敗れましたが、投手の緊急降板があった中で、強豪を相手に最後まであきらめない姿に多くの野球ファンから惜しみない拍手が送られました。

県高野連は推薦理由として、毎年3mを超える豪雪地で大雪の年は5月の連休までグラウンドが使えない時もある中、雪国で育った子供たちであるが故の強さを大切にして、チームを育成してきたことを挙げています。

推薦校に選ばれたことを受けて、若井聡監督は「少ない人数だが、基本的なことをコツコツとやってきたことがここまで来れた要因ではないか。この地域の招待野球で花咲徳栄高校、智弁学園高校、常総学院高校などの全国の強豪校と試合をやった経験が活きた。また、早稲田大学が地元に合宿に来て、大学生に触れ合ったことが大変大きな経験になった。環境を作ってくれた地域の方々に感謝したい。これを糧により一層努力をして、甲子園に一歩でも近づきたい」とコメント。これから降雪期に入る中、「雪を利用した形で粘り強いチームにしていきたい」と意気込んでいました。

今後、12月8日に日本高野連などから北信越地区の候補校1校が発表され、来年1月26日に21世紀枠校2校が発表されます。

また、一般枠では、日本文理高校、帝京長岡高校、関根学園高校の3校が選ばれています。