“カレイ”や“マダラ”が旬迎えるも… 猛暑で水揚げに遅れ 全体の価格も上昇傾向【新潟】

カレイやマダラが旬を迎えていますが、夏の猛暑の影響で魚のとれる時期に遅れも出ています。

冷え込みの強まった11月13日朝の中央卸売市場。並んでいたのは、見慣れない白い魚かと思いきや…

【山津水産 鮮魚二部養魚課 小出大輝さん】
「裏返すと、水族館とかで見るような茶色をしている」

正体はカレイ。いま、旬を迎えています。

【山津水産 鮮魚二部養魚課 小出大輝さん】
「11月ごろが最も産卵の影響で身のうまみが高まる。最も旬の時期だと思う」

ぬめりがあるのはナメタガレイ。裏返すと赤みがあるのは、アカガレイと呼ばれる品種です。

【山津水産 鮮魚二部養魚課 小出大輝さん】
「どちらも、くせのない白身魚。煮付けとか、塩焼きにしてもおいしい」

カレイの価格は例年並み。これに対し、同じく旬を迎えたマダラの白子は価格が低くなっているといいます。

【山津水産 鮮魚二部養魚課 小出大輝さん】
「去年から水揚げ量が増えてきていて、今年も水揚げが多い見込み。物の値上げというのが続いている中で、久しぶりにちょっと安い物が出てきたなという形」

一方、燃料費などの高騰で魚全体の価格は上昇傾向にあり、さらに追い打ちをかける事態も。

【記者リポート】
「この週末は海がしけていたということで全体的な入荷量は少なくなっていますが、今年はそれだけでなく、夏の暑さの影響が魚にも出ているということです」

夏の猛暑の影響か、今年はサケやスルメイカなどの水揚げ量が減少し、魚のとれる時期にも遅れが出ています。

【山津水産 鮮魚二部養魚課 小出大輝さん】
「(カレイは)例年だと、10月下旬ごろから入荷が始まるが、今年は夏場の猛暑の影響で海水温が高かったこともあり、ようやく入荷がまとまりだした」

環境の変化に頭を悩ませながらも市場の人たちは新鮮な魚を届けようと努めます。

【山津水産 鮮魚二部養魚課 小出大輝さん】
「私たちも魚の善し悪しは日々見ているので、良い魚をその時その時で『これが良いです』という形で提案していければなと思う」