[チバリヨ―県勢!! プロ野球キャンプ2023]
ソフトバンクの嶺井博希捕手(31)=沖尚高-亜大出=が、宮崎県の春季キャンプで正捕手を目指し、精力的に動いている。ブルペンに足しげく通うなど、投手陣とのコミュニケーションに余念がない。DeNAからフリーエージェントで移籍したプロ10年目の「新人」は3年ぶりのパリーグ制覇と日本一を目指す新天地で勝負を懸ける。
キャンプ初日の1日、嶺井はブルペンで高校と大学で1年先輩だった東浜巨の投球を受けた。「久しぶりにまた組めるんだなと思った。しかし、それ以上は特に」と語った。
過去の思い出に浸る暇はない。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表に選出された正捕手の甲斐拓也とのポジション争いが控えているからだ。
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今キャンプでは投手陣の投球を数多く受けることをテーマに、貪欲にブルペンでコミュニケーションを取っている。
「投手それぞれの個性や特徴を理解するには少し時間がかかる。一日も早く投手陣の特徴をつかみたい。また、自分の性格や特徴なども知ってほしい」と意気込む。
昨シーズンは、DeNAで自己最多の93試合に出場。打率2割5厘に5本塁打、30打点といずれもキャリアハイの好成績を残した。
しかし「もっと守備力も打撃力もつけて出場試合を増やしたい。まだ力を出し切っていない」と話す。今季の目標を「一つでも勝利に貢献し、リーグ制覇、日本一奪還の一員になりたい」と力を込めた。(平良吉弥)
=随時掲載