苦しい言い分…ハラスメントは「ジョークの中で出た」東郷町長のセクハラ・パワハラ問題 町民「ありえない」

愛知県東郷町の井俣憲治(いまた・けんじ)町長が、複数の職員に対してパワハラやセクハラとみられる言動を繰り返していた問題で15日、町長は「ジョークを言う中で不適切な言葉が出た」と説明しました。【井俣町長の発言の音声データ】「そんな奴おれへんて。お前ぐらいだってそんなアホ」「どんだけ仕事してなくても同じ給料なのお前らだけだって」「バカじゃねぇ。本当にバカじゃねぇって感じ」
暴言を繰り返したこの声の主は、愛知県東郷町の井俣憲治町長です。15日、自らの言動について謝罪しました。井俣東郷町長:「町民の皆様はじめ、多くの皆様方にご迷惑をおかけしたこと深くお詫び申し上げます」
町の男性職員が、職員およそ230人を対象に独自のアンケート調査を実施した結果、回答者の半数を超える39人が「町長からハラスメントを受けた」または「見た」と答えていました。
15日、町議会議員らが集まる会合に出席した井俣町長が説明したハラスメントの言い分は、苦しいものでした。井俣町長:「私自身がジョークを挟んだ会話を好む傾向があるということもあり、ジョークや軽口を挟むようなことが多々ありました。そこにいる職員の間でも笑いも起きたりしながら、仕事が進んでいた」
「ジョークを言う中で不適切な言葉が出た」という説明です。また、アンケートで明らかになった「いつ巨乳になって帰ってくるの」という女性職員へのセクハラととれる発言については事実と認めた上で「以前から冗談を言い合う関係でもあり、冗談のやりとりと認識してくれているのでは」と弁解しました。
東郷町民の反応は…。80代女性の町民:「すごく私は好感を持っていたんです、町長さんに。こんなことがあるんだと思って、ちょっとガッカリした」40代女性の町民:「町長さんと直接話したこともあるけど、確かに冗談が過ぎるところはあるのかなというのはありました。セクハラに関しては前後関係なくてもありえない発言だと思います」 自らの言動でありながら、今後弁護士からなる第三者委員会を設置して検証を進めると表明した井俣町長。委員会の設置には町の税金が使われます。井俣町長:「副町長とも第三者委員会を開催していこうと。(費用は)自身の事案ということも含めて、町長報酬の削減・カットの条例案を上程する準備にきょう入る」
井俣町長は16日に記者会見し、自らの発言について改めて説明する予定ですが、15日朝の議員らとの会合の前には、職員を集めて騒動を謝罪した上で次のように話していました。井俣町長:「町の未来を創っていくことに対し、明るい気持ちでアットホームなチームワークよく仕事できる環境を作れるようにしていかないといけない」