大きな虹も!佐渡に近づく“冬の足音”… 果物の収穫進める農家 漁港では静かな時間流れる【新潟】

11月も半ばを過ぎ、冬支度が始まる季節となりました。新潟県佐渡市にも冬の足音が近づいています。

世界文化遺産登録を目指す「佐渡金山」。

そのシンボルである道遊の割戸は、この日、周辺に濃い霧が立ちこめ、幻想的な姿となって現れていました。

足下に目をやると、黄色いツワブキの花が。薬草としても知られるツワブキは、ケガが絶えなかった金山の労働者のために栽培されたと言われています。

一方、この日は、佐渡の各地で大きな虹も。低い位置に掛かる、太く大きな虹が日の光を受けて輝いていました。

本格的な冬を前に、果物の収穫も進んでいます。

西三川地区のリンゴ畑では、甘くて果汁の多い品種・ぐんま名月の収穫が佳境を迎えていますが、今年は猛暑の影響で芯の中心部に傷ができたものもあるということです。

【農家 佐々木良昌さん】
「みんなが困っているという話。大きな割れが出て」

出来の良い物を見極めながら収穫する佐々木さん。11月末からは主力品種・フジの収穫が始まります。

夏の暑さが味方したのはミカンです。

【農家 坂本武さん】
「味はよくなっている」

水不足により甘みが凝縮された、佐渡みかん。坂本さんの畑では1トン以上を収穫する見込みです。

【農家 坂本武さん】
「一生懸命作ったものを収穫して、皆さんにおいしいと食べてもらうのがありがたい」

冬に向け、漁港は静かな時を刻んでいます。漁に使用するタライ舟は陸に引き上げられていました。

【漁師 川上秀昭さん】
「なぎがよかったら出たいと思うが、漁自体、今の時期は終わった。来年になると、ヤリイカがとれる」

日々、吹く風が冷たくなる中、佐渡にも冬が近づいています。